エルダー2021年4月号
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エルダー55労務資料 ② 第15回中高年者縦断調査(中高年者の生活に関する継続調査)の概況「希望する仕事がありそうにない」の割合が高い第15回調査で「仕事をしていない」者について、就業希望の有無をみると、「仕事をしたい」者の割合は16・3%、「仕事をしたくない」者は80・9%となっている。また、「仕事をしたい」が求職活動を「何もしていない」者の割合は12・2%となっている。これを年齢階級別にみると、「64歳」で12・5%、「65~69歳」で13・9%、「70~73歳」で10・8%となっている。また、求職活動をしていない理由別にみると、「病気・けがのため」の19・3%が最も高く、次いで「希望する仕事がありそうにない」の17・4%となっている(図表3)。これからの生活設計65~69歳になっても仕事をしたい者は56・4%、70歳以降でも仕事をしたい者は39・0%第15回調査時のこれからの仕事の希望をみると、「仕事をしたい」は「65~69歳の仕事」では56・4%、「70歳以降の仕事」では39・0%となっている。また、「仕事をしたい」者が希望している仕事のかたちは、「65~69歳の仕事」、「70歳以降の仕事」のいずれの年齢でも、「雇われて働く(パートタイム)」が24・9%、14・7%と最も高く、次いで「自営業主」が10・5%、9・2%となっている(図表4)。これからの仕事について、「仕事をしたい」理由では「生活費を稼ぐため、仕事をしなければならない」と答えた者が51・2%と最も高く、次いで「条件が合う仕事があるならしたい」の19・1%となっている。「仕事をしたくない」理由では「今まで十分に働き、今後は仕事以外のことがしたい」が47・9%と最も高く、次いで「健康面や家庭の理由で働くことができない」の32・6%となっている(図表5)。0%10%20%30%40%50%60%70%80%90%100%0%10%20%30%40%50%60%70%80%90%100%仕事をしたい理由仕事をしたくない理由生活費を稼ぐため、仕事をしなければならない自分が思っている収入が得られない自分の経験や知識に合う仕事がみつからない今まで十分に働き、今後は仕事以外のことがしたい健康面や家庭の理由で働くことができない企業への貢献や生きがいのため、ぜひ仕事をしたい条件が合う仕事があるならしたいその他不詳その他不詳51.247.91.13.632.613.90.911.319.19.49.1図表5 「仕事をしたい」と希望している者の「仕事をしたい」理由・ 「仕事はしたくない」と希望している者の「仕事をしたくない」理由 注:仕事をしたい理由は、これからの仕事の希望で「仕事をしたい」と回答した者、仕事をしたくない理由は、「仕事はしたくない」と回答した者を集計

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