エルダー2021年4月号
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脳力アップトレーニング!働くための2021.464目標3分第46回1~50の数字で、抜けているものが2つあります。それは何と何でしょう。数字さがし 今回は注意力を鍛える課題です。特に「持続的な注意」を鍛えます。とびそうになる意識をつなぎ留めながらがんばってください。スムーズに見つけられるまで何度でもくり返しましょう。篠原菊紀(しのはら・きくのり)1960(昭和35)年、長野県生まれ。公立諏訪東京理科大学医療介護健康工学部門長。健康教育、脳科学が専門。脳計測器多チャンネルNIRSを使って、脳活動を調べている。『中高年のための脳トレーニング』(NHK出版)など著書多数。23 46【問題の答え】記憶力や注意力を高める方法記憶力や注意力を高めるには、まずは物事に興味を持つこと、おもしろいと思うことが大切になってきます。今回は「探して解く脳トレ問題」ですが、ただ探すだけでは解けず、物事は覚えられません。探しながら、「あった!」、「わかった!」と思えればしめたものです。もし解けなくても答えを見て、悔しい思いをしたのならば、それはそれでよいことです。先月号でも紹介しましたが、このような感動や悔しさの感情が加わることで、脳に大きなインパクトを与えて、記憶が残りやすくなるのです。また、脳が情報を得ると、前頭前野にもち込まれて「好き・おもしろい」とか「嫌い・つまらない」と判断・理解されます。このとき、「好き・おもしろい」と感じれば脳の働きを高めますし、「嫌い・つまらない」と感じたら脳の働きは止まります。「なるほど!」と思った情報は、「自分もやってみたい」という気持ちを起こさせ、自分の考えを生み出し記憶として伝えられます。この思考回路は、エンドレスに回る渦のようになっているので、くり返し考えることで新しい発想が生まれるのです。答え答え

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