エルダー2021年5月号
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2021.558EIWLSEニュース ファイル2021.5行政・関係団体 「専門実践教育訓練」の2021年4月1日付の指定講座厚生労働省厚生労働省は、教育訓練給付金の対象となる「専門実践教育訓練」の2021(令和3)年4月1日付指定講座として249講座を決定した。指定された249講座の訓練内容の内訳をみると、業務独占資格または名称独占資格の取得を訓練目標とする養成課程(介護福祉士、看護師、美容師、調理師、保育士、歯科衛生士など)が141講座、専修学校の職業実践専門課程およびキャリア形成促進プログラム(商業実務、衛生関係など)が81講座、専門職学位課程(教職大学院、法科大学院など)が5講座、大学等の職業実践力育成プログラム(特別の課程(保健)、正規課程(社会科学、社会)など)が10講座、第四次産業革命スキル習得講座(AI、データサイエンス、セキュリティなど)が12講座となっている。なお、今回の指定により、すでに指定済みのものを合わせると、2021年4月1日時点の給付対象講座数は2528講座になる。専門実践教育訓練給付は、厚生労働大臣が指定する教育訓練を受講し修了した場合に、教育訓練施設に支払った教育訓練経費の50%(1年間の上限40万円)が支給される。また、訓練の受講を修了した後、あらかじめ定められた資格等を取得し、受講修了日の翌日から1年以内に雇用保険の被保険者として就職した場合は、教育訓練経費の20%(1年間の上限16万円)が追加支給される。「グッドキャリア企業アワード2020」受賞企業厚生労働省厚生労働省は、「グッドキャリア企業アワード2020」の受賞企業9社を決定した。「グッドキャリア企業アワード」は、従業員の自律的なキャリア形成支援についてほかの模範となる取組みを行っている企業を表彰し、その理念や取組み内容などを広く発信することで、キャリア形成支援の重要性を普及・定着させることを目的としている。2012年度から2015年度までは「キャリア支援企業表彰」として実施し、2016年度に「グッドキャリア企業アワード」に呼称を変更し、昨年度までに78社を表彰している。今回は、全国47社から応募があり、「大賞」に4社、「イノベーション賞」に5社が選ばれた。受賞企業は以下の通り。◆大賞(厚生労働大臣表彰)•株式会社JTB(東京都品川区)•TIS株式会社(東京都新宿区)•万ばん協きょう製薬株式会社(三重県多た気き郡多気町)•SWSスマイル株式会社(三重県津市)◆イノベーション賞 (厚生労働省人材開発統括官表彰)•株式会社三井住友銀行(東京都千代田区)• ボストン・サイエンティフィック ジャパン株式会社(東京都中野区)• エヌ・ティ・ティ・アドバンステクノロジ株式会社(神奈川県川崎市)• 株式会社はたらクリエイト(長野県上田市・佐さ久く市)•医療法人社団恵けい正せい会かい(広島県広島市)「STOP! 熱中症 クールワークキャンペーン」実施厚生労働省厚生労働省は、職場における熱中症予防対策を徹底するため、労働災害防止団体などと連携し、5月から9月までを実施期間(7月を重点取組み期間とする)とした「STOP! 熱中症 クールワークキャンペーン」を実施する。今年で5回目の取組みで、本キャンペーンでは、すべての職場において基本的な熱中症予防対策を講ずるよう呼びかける。また、熱中症の初期症状を早期に把握し、重篤化や死亡に至ることがないよう、事業者がWBGT値(暑さ指数)を把握してそれに応じた適切な対策を講じ、緊急時の対応体制の整備を図るなど、重点的な対策の徹底を図るとともに、職場においても、十分な新型コロナウイルス感染症予防対策を行いながら、熱中症予防措置を講ずる。同省がまとめた2020(令和2)年の職場における熱中症による死傷者数は919人、死亡者数は19人となっている(いずれも2021年1月15日時点の速報値)。死傷者数を業種別にみると、建設業が201件、製造業が190件となっており、全体の4割強がこれら二つの業種で発生している。死亡災害の発生状況をみると、製造業、建設業、清掃・と畜業の順に多く、「休ませて様子を見ていたところ容態が急変した」、「倒れているところを発見された」など、管理が適切になされておらず、被災者の救急搬送が遅れた事例が含まれている。また、熱中症の発症と年齢との関係を年齢階級別死傷年千人率でみると、65歳以上における死傷年千人率が最も高く、最も低い25〜29歳の2倍以上となっている。

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