エルダー2021年6月号
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エルダー37[宮田プランナーから]「プランナー活動では、『終始誠意・最善努力でお役に立つ』をモットーとしています。訪問先の担当者から、当該事業所の高齢者雇用に関する事項を網羅的にお聞きするようにして、課題と思われる点や戦力化に向けて取り組んだ方がよいと思う方策について持てる知職・経験を活かし、実情に即したアドバイスを行うことを心がけています」高齢者雇用の相談・助言活動を行っています◆神奈川支部の石原課長は、宮田プランナーについて次のように話します。「温厚・誠実で、事業所が抱える課題解決にあたっては、長年の活動によってつちかわれたノウハウをもって、親身になって相談・助言活動にあたっています。事業所に対して真摯な姿勢で接し、常に事業所の立場に立った活動をしており、企業からの信頼も厚く、訪問した事業所から高評価をいただいています。学生時代からランニングを趣味とし、フルマラソンにも出場していることが活力の源となっているようです」◆神奈川支部高齢・障害者業務課は、相鉄本線の希望が丘駅(南口)より徒歩約8分。関東職業能力開発促進センター内にあります。◆当課には、19人の65歳超雇用推進プランナー・高年齢者雇用アドバイザーが在籍し、2020年度は制度改善提案を414件、相談・助言を1244件行いました。◆相談・助言を無料で実施しています。お気軽にお問い合わせください。●神奈川支部高齢・障害者業務課住所: 神奈川県横浜市旭区南希望が丘78(関東職業能力開発促進センター内)電話:045(360)6010アドバイザー・プランナー歴:8年宮田賢二 プランナー (72歳)提案を行い、事業主の方がその提案を受けて見直しを進められるよう、65歳超雇用推進プランナー・アドバイザーによる相談・助言活動を実施しています」と同課の取組みを語ります。今回は、神奈川支部で活躍するプランナー・宮田賢二さんの案内で、「社会福祉法人翔の会」を訪れました。宮田プランナーは、社会保険労務士やファイナンシャルプランナーなどの資格を持ち、豊かな見識や経験を活かして多様な事業所の高齢者雇用や高齢社員にかかわる相談・助言活動に取り組んでいます。また、当機構の「高年齢者活躍企業コンテスト」(旧「高年齢者雇用開発コンテスト」)について、訪問先の事業所に対して積極的な応募勧奨を行っています。「取組みが評価され入選すれば事業所にとっても名誉となりますし、その優れた取組みを好事例としてほかの事業所に広めたいと考えています。応募を機に、当該事業所の取組みをさらに推進してもらいたいという思いもあります」と宮田プランナーは語ります。高齢職員への配慮をマニュアル化社会福祉法人翔の会は、1983(昭和58)年に茅ヶ崎市の自宅に暮らす障害者やその親、ボランティアなどが集まり、「むつみ会」と名づけた月に1回の昼食会が、はじめの一歩でした。それから10年後の1992年、茅ヶ崎市に障害者の住める施設を実現するために社会福祉法人翔の会を設立しました。「誰もが地域で暮らせるために」を法人理念として、多くの人々の力で活動を広げ、現在では茅ヶ崎市、寒川町を基本的な地域エリアとして72事業(事業所数37カ所)を展開。障害者、高齢者、児童を対象に、利用者の「地域の中で暮らしたい」という願いを大切に受けとめて総合的な福祉サービスを提供しています。各事業所の利用者は赤ちゃんから100歳を超える高齢者、障害のある人などさまざまで、「人と人との交流のなかで生まれる相互作用、地域の方々も含め、多様な人たちとともに暮らしていける社会の実現」に向けて取組みを続けています。2021年3月末日現在の職員数は、779人(うち正職員288人)。60歳以上は170人(全

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