エルダー2021年8月号
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脳力アップトレーニング!働くための篠原菊紀(しのはら・きくのり)1960(昭和35)年、長野県生まれ。公立諏訪東京理科大学医療介護健康工学部門長。健康教育、脳科学が専門。脳計測器多チャンネルNIRSを使って、脳活動を調べている。『中高年のための脳トレーニング』(NHK出版)など著書多数。2021.864目標各1分第50回漢字を使って絵を描いてみました。何を表しているでしょうか?漢字の図形問題 今回は脳内変換の問題です。漢字の空間的な並び方から画像を想像します。脳では漢字の処理にかかわる側頭頭頂接合部、空間的位置関係の把握にかかわる右頭頂連合野、画像の操作にかかわる左頭頂連合野が活動します。今回の漢字の図形を使った問題は、解けた瞬間に「あっ!そうか!」とひらめく「気づき」を体験できるものであり、この「気づき」は、いわゆる勘とは異なります。問題を理解して、粘り強く考え続けることで生じる一瞬の合致感(「あ、そうか!」、「こうすればできる!」と感じること)は、達成感や小さな感動といった「歓び」にもつながり、みなさんの脳だけでなく、心にもよい影響を与えてくれるでしょう。また、今回の脳トレ問題が「むずかしい…」、「ひらめくことができなかった…」と感じられた方もいらっしゃるかと思います。しかし、解けなかったとしてもかまいません。問題に取り組むことで、脳は刺激を受けます。問題が解けずに頭を悩ませることこそ、立派な脳トレになるのです。「脳トレ」は「勉強」ではありません。何よりも大切なのは、楽しみながら毎日続けていくことです。そうすれば、脳のはたらきを若々しく、健康に保っていけるでしょう。「ひらめき」を毎日続けることが大切板板歯板板板板歯板板紐紐紐紐紐紐問題 1問題 2【問題の答え】問題 1 → 下げ駄た問題 2 → 一寸法師川川川川川川川川箸箸箸箸箸若武者針

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