エルダー2021年9月号
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エルダー37[岡田プランナーから]「プランナー活動では、企業が置かれている状況や担当者の知識や関心をヒアリングして、有益だと感じてもらえるような適切な情報提供をすること、改善課題を発見してもらえるようなアドバイスをすることに努めています。企業とそこで働く社員の双方にメリットがある制度改善、課題解決のための提案ができるように心がけています」高齢者雇用の相談・助言活動を行っています◆石川支部の千田課長は、「岡田プランナーは、一般企業において管理職として労務管理や人材育成、業務改善などを行った経験を活かし、社会保険労務士として人事労務の相談・助言を行ったり研修・セミナー講師を務めるなど幅広く活躍しています。プランナーとして、豊富な知識や経験を活かし、訪問企業の担当者さまに対して論理的かつわかりやすい説明による助言や提案業務を行っています」と話します。◆石川支部は、金沢駅から海側へ約5㎞のところにある石川職業能力開発促進センター内に設置されています。同支部から3㎞圏内にある金沢港は、藩政期には金沢の外港として北前船が寄港し、2020年6月には新たに金沢港クルーズターミナルがオープン。石川障害者職業センターや県庁、労働局なども近隣にあり関係機関と連携がとりやすい立地です。◆6人の65歳超雇用推進プランナーが在籍しており、2020年度は408社にアプローチし、108件の制度改善の相談・助言を行いました。◆相談・助言を無料で実施しています。お気軽にお問い合わせください。●石川支部高齢・障害者業務課住所:金沢市観音堂町へ1 石川職業能力開発促進センター内電話:076(267)6001アドバイザー・プランナー歴:5年岡田和大 プランナー (52歳)働きやすい職場づくりを推進する老舗和菓子店1625(寛永2)年創業。江戸時代から390年以上にわたって、和菓子の製造・販売業を営んできた株式会社森八は、地元金沢を代表する老舗和菓子店です。金沢城下、大手町に新築移転した新本店をはじめ、市内を中心に路面店を展開するほか、小松空港や関東圏の百貨店にも出店し、直営店は19店舗に上ります。長い歴史のなかで変わらない製法と原料を用いて、伝統的な味をいまに伝えてきました。日本三名菓の一つ「長ちょう生せい殿でん」を筆頭に、森八の和菓子は、歴史に裏打ちされたクオリティと高いブランド力により贈答品として選ばれ、金沢を中心に愛されています。「伝統的な和菓子づくりを後世につなげ、存続させていくために、拡大路線ではなく地元に根ざし、和菓子専門店の特性を活かした販路で、今後も贈答品メーカーとしてお客さまのニーズに応えていきます」と業務統括室取締役室長の森もり岡おか晋しん也やさんは抱負を語ります。同社は、2019(平成31)年度高年齢者雇用開発コンテスト(現・高年齢者活躍企業コンテスト)で当機構理事長表彰特別賞を受賞したほか、石川県ワークライフバランス企業知事表彰受賞(2018年)、金沢市はたらく人にやさしい事業所表彰(2017年)を受賞しており、さらに健康経営優良法人(中小企業法人部門)認定(2021年)、「いしかわ男女共同参画推進宣言企業」、「いしかわ障害者雇用推進カンパニー」に認定されています。このような働きやすい職場づくりに努めてきた経緯について森岡さんは、「19店舗ある直営店の販売は、ほぼ女性がになっています。女性に長く業務統括室取締役室長の森岡晋也さん

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