エルダー2021年9月号
43/68

エルダー411ー3)。・ 荷物と身体が離れた姿勢をとらない(図表1ー4)。・ 重量物を持ったまま身体をひねって後ろを向く動作は、腰への負担が極めて大きい。身体をひねる作業をなくす。❷立ち作業の腰痛予防対策(a)作業機器および作業台の配置・ 作業台が低いと前屈姿勢(おじぎ姿勢)となり椎間板内圧を著しく高め腰痛につながるため、作業台を高くする。または、椅子などを用意し腰掛け姿勢がとれるようにする。逆に、作業台が高い場合は足台を使用する。(b)椅子の配置・ 椅子などを使用し、座って作業できるようにすると、筋疲労の軽減が図れる。(c)片足置き台の使用・ 片足置き台に両足を交互にのせて姿勢に変化をつけるようにすると、腰への負担が軽減される。(d)小休止・休息・ 小休止・休息を取り、下肢の屈伸運動を行う。下肢の血液循環改善に有効である。❸座り作業の腰痛対策(a)椅子の改善・ 椅子に座って腰の角度を90°に固定すると、重心が前方に移るため、腰背筋の活動性が高まり腰痛予防になる。腰痛防止の観点から望ましい椅子は次の通り。↓ 背もたれは後方に傾斜し、腰パッドを備えていること。腰パッドの位置は頂点が第3腰椎と第4腰椎(下から順に第5、第4、第3、第2、第1腰椎)の間が望ましい。↓ 座面が大腿部を圧迫しすぎない。↓ 体格に合わせて、座面高、背もたれ角度、出典: 厚生労働省「職場における腰痛予防対策指針」(別紙「作業態様別の対策について」)図表1-1 好ましい姿勢図表1-2 好ましくない姿勢図表1-3 好ましい姿勢図表1-4 好ましくない姿勢高齢社員のための安全職場づくり―エイジフレンドリーな職場をつくる―

元のページ  ../index.html#43

このブックを見る