エルダー2021年9月号
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エルダー43・ ストレッチにより、腰を中心に腹筋、背筋、臀筋などの筋肉の柔軟性を確保し、疲労回復を図る。・ 筋肉を伸ばした状態で静止する「静的なストレッチ」が、筋肉への負担が少なく、筋疲労回復、柔軟性、リラクゼーションが高められる。・ 静的ストレッチのポイントは、図表3の通り。(b)ストレッチ例中央労働災害防止協会「運送業務で働く人のための腰痛予防のポイントとエクササイズ」から、事務所でできるストレッチ例を紹介します(図表4)。おわりに2今回は、高齢者の腰痛災害を取り上げ、その実態、発生原因、対策などを紹介してきました。ぎっくり腰などは、突然、襲いかかってくるようなイメージがありますが、そうではなく、職場には腰痛が発生する原因が潜んでいるのです。事業者は、高齢者が腰痛にならないような作業環境を整えてその芽を摘み、それとともに職場で腰痛予防体操を推進しましょう。一方、労働者もその腰痛予防体操に積極的に参加することが求められます。いずれも、20~30秒姿勢を維持し、左右それぞれ1~3回伸ばします図表4 腰痛防止のストレッチ① 事務機材を利用した大腿前面(太ももの前側)のストレッチ② 椅子を利用した大腿前面  (太ももの前側)、  臀部(お尻)のストレッチ③ 事務機材を利用した下腿後面 (ふくらはぎ)のストレッチ④ 事務機材を利用した上半身の  ストレッチ出典: 中央労働災害防止協会『運送業務で働く人のための腰痛予防のポイントとエクササイズ』高齢社員のための安全職場づくり―エイジフレンドリーな職場をつくる―

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