エルダー2021年10月号
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本事例のポイントⅠ株式会社ササキは、1995(平成7)年に、山梨県韮崎市にワイヤーハーネスの製造・販売を目的に設立。産業機器分野(半導体製造装置)を中心に、航空・宇宙・防衛分野、自動車R&D(研究開発)分野、理学機器分野などの新たな分野にも事業を展開している。毎日の仕事のなかで感じる素朴な疑問を改善につなげていく「KAIZEN」制度が創業以来の文化として深く根づいており、高齢従業員からも長年の経験を活かした作業方法見直しの提案が提出されるなど、高齢従業員が活き活き働ける職場づくりに取り組んできた。P‌O‌I‌N‌T1高齢者(中途採用を含む)、障害者、女性の積極的な活用に取り組んでいる。2希望者全員70歳まで嘱託従業員として継続雇用。71歳以降は運用で、一定条件のもと年齢の上限なく雇用延長。高齢従業員の働きやすい職場を目ざして、所定労働日数や所定労働時間を柔軟化している。3ベテラン従業員を「ものづくりマイスター」として登録し、技能継承できる場をサポートしている。4長年にわたり製造工程を担当してきた高齢従業員を「範はん師し」に任命し、その経験や技術を若手従業員などに引き継いでいる。企業の沿革・事業内容Ⅱ同社は1995年に有限会社ササキとしてスタート。その5年後に株式会社ササキに改組すると同時に韮崎工場を新設するなど、産業機器株式会社 ササキ(山梨県韮にら崎さき市)「KAIZEN」活動を展開しだれもが活躍できる職場環境を実現厚生労働大臣表彰最優秀賞高年齢者活躍企業コンテスト令和3年度企業プロフィール株式会社 ササキ(山梨県韮崎市) 創業 1995(平成7)年 業種 電気機械器具製造業(ワイヤーハーネス製造・加工) 従業員数 222人( 内  訳 )60~64歳4人(1.8%)65~69歳1人(0.4%)70歳以上1人(0.4%) 定年・継続雇用制度定年65歳。希望者全員70歳まで継続雇用。その後は、運用により一定条件のもと年齢上限なく雇用。現在の最高年齢者は73歳2021.108

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