エルダー2021年10月号
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脳力アップトレーニング!働くための篠原菊紀(しのはら・きくのり)1960(昭和35)年、長野県生まれ。公立諏訪東京理科大学医療介護健康工学部門長。健康教育、脳科学が専門。脳計測器多チャンネルNIRSを使って、脳活動を調べている。『中高年のための脳トレーニング』(NHK出版)など著書多数。2021.1064【問題の答え】目標2分第52回隣同士の数字を足していくと、一番下の数字は何になるでしょうか?できるだけ暗算で挑戦してみましょう。ツリー算 ワーキングメモリ(作業記憶)は、記憶や情報を一時的に保持しながら、何らかの知的な作業を行う力です。年齢を重ねるとともに衰えやすい力ですが、鍛えれば伸びる力でもあります。極力メモを使わず、がっちり鍛えましょう。前向きにとらえる今回は、脳にしっかりメモをしながら、順に考えていく力が要求される脳トレ問題です。脳にメモをして、そこで何かをすることは、面倒であり、ストレスになります。そして、私たちは歳をとるほどに、そういった頭の使い方を避けるようになりがちです。ストレスを感じるとコルチゾールという脳内物質が増加し、脳細胞同士のつながりを悪くしたり、ときには脳細胞を殺したりすることもあります。しかし、負荷がかかっている状態をストレスと思うのではなく、「脳が鍛えられている」と前向きに捉えることができれば、コルチゾールの分泌は収まり、トレーニング効果だけが残ります。くり返し脳にメモをしていくことが大事になっていきます。あきらめず、順序よく考えてみましょう。こういったことこそが脳トレです。脳の力を高めるチャンスと考え、前向きにとらえていきましょう。【例】248316125125372483166711111241815234126386479143問題10

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