エルダー2021年11月号
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本事例のポイントⅠ株式会社グローバル・クリーンは2000(平成12)年に個人事業として創業し、2008年に法人化された。社名に「グローバル」という名を冠したのは、地元のお客さまに世界レベルの品質を届けたいという創業者の強い思いの表れだ。「人に優しく、地球に優しく。すべては『きれい』のために」を理念に掲げ、ビルメンテナンスから清掃管理、不動産部門の開拓と着実に業容を拡大している。創業時、メンテナンス業務のお得意さまがわずか3件という厳しい船出を支えたのは、65歳以上の高齢パート社員6人、シングルマザーのパート社員1人、障害がありながら働く2人のメンバーたちだったという。2016年に経済産業省の「新・ダイバーシティ経営企業100選」に選ばれたが、ダイバーシティは同社の原点であり、だれもが活躍できる職場づくりを通じて、さらなる地域貢献を目ざしている。P‌O‌I‌N‌T1定年を70歳に引き上げ、本人の希望があれば年齢の上限なく継続雇用を可能にした。また、同一労働同一賃金の考え方を取り入れ、賃金格差はない。2パート社員・アルバイト同士で有給休暇の取得計画を立てることを促進し、有給休暇の取得率向上を目ざしている。3高齢者、女性、障害者などの多様な人材を活用するために、個別研修プログラムを策定した。4パート社員・アルバイトのキャリアパスプランを作成して能力評価を行うことで、評価基準が明確になり、一人ひとりの活躍の株式会社 グローバル・クリーン(宮崎県日向市)多様な人材を積極的に雇用しだれもが活躍できる職場風土を構築独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構理事長表彰優秀賞高年齢者活躍企業コンテスト令和3年度企業プロフィール株式会社 グローバル・クリーン(宮崎県日向市) 創業 2000(平成12)年 業種 ビルメンテナンス業(その他の事業サービス業) 社員数 80人( 内  訳 )60~64歳2人(2.5%)65~69歳5人(6.3%)70歳以上14人(17.5%) 定年・継続雇用制度定年70歳。その後は就業規則等により年齢の上限なく希望者全員を継続雇用。現在の最高年齢者は76歳2021.1124

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