エルダー2021年11月号
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エルダー41[雨宮プランナーから]「法律に基づき、企業と従業員の双方が納得し、全体として伸びていくような支援ができればと思います。そのために、企業の実態に即した、いろいろな視点(賃金、労働時間、健康・安全、能力開発、人事制度など)からのアドバイスを心がけています」高齢者雇用の相談・助言活動を行っています◆山梨支部高齢・障害者業務課の中橋課長は、「雨宮プランナーは特定社会保険労務士、特定行政書士としての経験と知見を活かし、人事労務管理や賃金・退職金管理などの得意分野でていねいかつ適切な活動を行っています。また、山梨産業保健総合支援センターの産業保健相談員や、両立支援促進員なども務め、健康・安全衛生管理においても高い専門性を発揮し、事業所から厚い信頼を得ています。さらに当支部の地域ワークショップや障害者雇用支援関連業務、県内各団体主催イベントなどにおいて講師として活躍するなど、当支部には欠かせないプランナーの一人です」と話します。◆山梨支部は甲府駅から車で約10分、南甲府警察署真向いに位置する山梨職業能力開発促進センター内にあります。近隣に高等学校や小中学校が点在する住宅地域でもあります。◆同支部にはプランナー4人、アドバイザー1人が在籍しており、2020年度は制度改善提案を97件、相談助言訪問を264件行いました。◆相談・助言を無料で実施しています。お気軽にお問い合わせください。●山梨支部高齢・障害者業務課住所:山梨県甲府市中小河原町403-1 山梨職業能力開発促進センター内電話:055(242)3723アドバイザー・プランナー歴:10年雨宮隆浩 プランナー (57歳)り、職場での思いやりが生まれ、生産性が上がるといえると思います」と雨宮プランナーは指摘します。今回は、雨宮プランナーの案内で「山梨ジャパン・パトロール警備株式会社」を訪れました。交通警備に突出した実績を誇る警備会社山梨ジャパン・パトロール警備株式会社は、2005(平成17)年11月に設立された警備会社です。山梨県内では交通警備に突出した実績を持ち、リニア中央新幹線のトンネル掘削現場、中部横断自動車道の建設現場の交通警備で車両誘導・歩行者誘導をにないました。県内で開催される花火大会、マラソン大会といった各種イベントでは会場、駐車場において誘導を行い、事故防止に努めています。昨今の新型コロナウイルス感染症の流行で、イベントが軒並み中止となり受注がなくなったことから、売上げにも影響が出ましたが、行政が進めている土木設計業務の納期を分散させて平準化を図る分散発注に関連して、例年のイベントの時期に土木建築の警備に特化したことで、2020年度は1月から売上げが回復し、2021年7月は過去最高売上げを記録しました。同社では、新入社員が70代ということが珍しくなく、70代以上が過半数を占め、会社の屋台骨として活躍しています。同社の古ふる屋や雄ゆう司じ代表取締役社長は、所属する警備員について次のように話します。「全国展開の大手警備会社を除けば、警備という仕事は短期的な働き方が一般的ですが、当社は10年以上勤務するベテランが3割を超え、体力の古屋雄司代表取締役社長

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