エルダー2021年11月号
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2021.1162フィットネスや健康食ガチャなどユニークな活動で健康をサポート「事業を継続していくためには、社員が健康で働き続けられることが最も大事」と考える同社が、働き方改革の次のステップとして取り組み始めたのが、社員の健康づくりのサポートだ。以下に、同社の特徴的な取組みを紹介する。・「ASANOフィットネス」社員の運動不足対策として、毎週水曜日の就業時間内に15分程度の時間を取り、社員が集まって体操をする。当初は会議室などで実施していたが、コロナ禍になってからはウェブ会議システムを利用しオンラインで実施している。体操は動画を見ながら行い、その動画は社員有志によって制作されている。2回参加すると、全国の自動販売機で利用できるドリンクチケットがもらえる。在宅勤務の社員が増えるなか、運動不足の解消に加え、社員同士でコミュニケーションを取るよい機会にもなっている。・「あさの健康食ガチャ」週に一度、全社員が集まる朝礼時に、ミニカフェスタイルの朝食を提供していた。しかし、コロナ禍で朝礼がオンライン化されるとともに、リスクの面から、出社した社員にパンや野菜などを提供することも困難になった。さらに、出社した社員から「あまり外出したくない」という声が上がったことから、社内に健康食品の自動販売機を置くことを検討。しかし、設置場所などの問題もあり、代わりにガチャガチャを設置して健康に配慮した間食を提供するようにした。中身はナッツ、プルーン、カカオ70%のチョコレート、ウズラの卵などで、経営企画部で購入してカプセルに詰めている。200円相当の内容を社員は100円で購入できる。ハンバーガーチェーンの優待チケットやクオカードなどの〝当たり〞が入っていることもある。毎日購入する社員もおり、評判は上々だという。・健康啓発ポスター社内には、社員の健康意識を高めるためのポスターが掲示されている。スマートフォンのARアプリをポスターにかざすと、日替わりで健康に関する豆知識が表示されるほか、「当たり」が出た場合は「あさの健康食ガチャ」の食品がもらえる。このポスターやARの仕組みも社内の有志によって制作されている。ポスターと同じ仕様のカードも社員に配布されており、出社しなくても見られるようになっている。「体操やイラストなど、社員が特技を活かして喜んで手伝ってくれますし、健康情報についても、みんなで調べて持ち寄ってくれます。こうして若手が作成したものに対して、ベテラン社員も楽しんで参加してくれます。このように、会社が一方的に発信するだけではなく、社員にもかかわってもらうことで、健康への意識はより高まると考えています」と新佐さんは話す。ASANOフィットネスに2回参加するともらえるドリンクチケット。裏面には飲料メーカーが提供するアプリで使用できるQRコードが記載されているASANOフィットネスに2回参加するともらえるドリンクチケット。裏面には飲料メーASANOフィットネスに2回参加するともらえるドリンクチケット。裏面には飲料メーASANOフィットネスに2回参加するともらえるドリンクチケット。裏面には飲料メーあさの健康食ガチャあさの健康食ガチャ

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