エルダー2021年11月号
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特集令和3年度 高年齢者活躍企業コンテスト独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構は10月6日(水)、厚生労働省との共催で、「令和3年度高年齢者活躍企業フォーラム」を開催した。同フォーラムは、「年齢にかかわらず活き活きと働ける社会」の実現に向けた、高齢者の雇用促進にかかる取組みの一環として開催。会場には例年、企業の人事・労務担当者らが多数参加するが、令和3年度は新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため、無観客で開催し、WEBでのライブ配信を行った。同フォーラムは、第1部「令和3年度高年齢者活躍企業コンテスト」の表彰式と、第2部「生涯現役社会の実現に向けたシンポジウム」(主催 当機構、後援 厚生労働省)の2部構成で、シンポジウムでは基調講演のほか、コンテスト入賞企業による事例発表、トークセッションを行った。はじめに、坂口卓たかし厚生労働審議官と当機構の湯浅善樹理事長による主催者挨拶があり、その後に行われた表彰式では、厚生労働大臣表彰最優秀賞の株式会社ササキをはじめ、優秀賞の株式会社アールビーサポート、イオン九州株式会社、特別賞の株式会社壮健、前原製粉株式会社、株式会社美装管理の6社に、坂口厚生労働審議官よりオンラインで賞状が授与された。次に、当機構理事長表彰優秀賞の株式会社ベルジョイスをはじめとする6社に、湯浅理事長よりオンラインで賞状が授与された。第2部のシンポジウムでは二つの基調講演を実施。はじめに厚生労働省の野﨑伸一職業安定局高齢者雇用対策課長が登壇し、「高年齢者の就業機会確保に向けて」と題し、高年齢者雇用安定法改正のねらいと意義、創業支援等措置の導入などについてわかりやすく説明した。続いて、「高年齢者雇用が企業を強くする」と題し、法政大学経営大学院イノベーション・マネジメント研究科の藤村博之教授による基調講演が行われ、藤村氏は高齢者のモチベーション維持や高齢期の働き方などについてさまざまな事例を交えて紹介した。その後の事例発表では、会場と発表企業をオンラインで結び、コンテスト入賞企業から株式会社ササキ(佐々木啓二代表取締役社長)、株式会社アールビーサポート(服部量治管理者兼事業部長)、イオン九州株式会社(工藤洋子経営監査室長(前人事教育部長))の3社が自社の取組みの内容や制度などを紹介した。続いて行われたトークセッションでは、藤村氏がコーディネーターとなり、事例発表を行った3社が引き続きパネリストとして登場。70歳までの継続雇用制度を導入するにあたって工夫した点や、65歳以降も意欲を持って第一線で働き続けてもらうための工夫、モチベーション維持・向上に向けた取組みなどについて各パネリストが思いのこもった言葉で語った。なお、基調講演とトークセッションの詳細は、本誌2022年1月号で掲載する予定。「高年齢者活躍企業 フォーラム」 を開催令和3年度挨拶に立つ当機構の湯浅善樹理事長高齢者雇用先進企業12社を表彰エルダー7

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