エルダー2021年12月号
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企業プロフィール2021.1240このコーナーでは、都道府県ごとに、当機構の65歳超雇用推進プランナー(以下「プランナー」)の協力を得て、高齢者雇用に理解のある経営者や人事・労務担当者、そして活き活きと働く高齢者本人の声を紹介します。第114回長野県長所を活かした役割をまかせ公平な評価制度でやる気をアップ有限会社わが家(長野県上かみ伊い那な郡宮田村)施設の一つ「オヒサマの森」。建物内に介護施設と、飲食店などの商業施設が同居している▶創業 2004(平成16)年▶業種  社会福祉・介護事業▶社員数 48人(うち正規従業員数19人)(60歳以上男女内訳) 男性(1人)、女性(15人)(年齢内訳) 60~64歳 1人 (2.1%) 65~69歳 11人 (22.9%) 70歳以上 4人 (8.3%)▶定年・継続雇用制度定年は70歳。定年後は個別契約により運用で、パート社員として継続雇用が可能。最高年齢者は82歳。長野県は本州の中央部に位置し、全国で4番目の面積を有し、八つの県と隣り合っています。面積の約8割を森林が占め、標高3000m級の飛騨山脈、木曽山脈、赤石山脈の山々に囲まれており、それらは総称で日本アルプスと呼ばれています。県内産業は、りんご、ぶどう、レタスをはじめとした農業が盛んで、農業就業人口は全国第3位(「平成27年農林業センサス累年統計」より)。工業は、諏す訪わ地域を中心に精密機械や電子産業が盛んで、現在も岡おか谷や市、諏訪市、茅ち野の市などに電気機械、一般機械などの先端技術による産業が集積しています。当機構の長野支部高齢・障害者業務課の菊池和わたる課長は長野県について、次の特徴もあげました。「平均寿命、健康寿命が男女ともに全国上位であること、県内の65歳以上の有業率は2012年の27・8%から2017(平成29)年には30・4%と上昇し、全国第1位(「平成29年就業構造基本調査」より)となっています」同課では、労働局およびハローワークと連携し、県内企業への高齢者雇用の相談や助言活動に力を入れ、訪問活動では専門知識を持つプランナーによるきめ細かい支援を行っています。同課に所属するプランナーの一人、渡わた部べ信一さんは、社会保険労務士であり、企業が使用している情報システムについて信頼性や安全性、効率性などの観点から点検・評価をするシステム監査技術者の資格をもち、人事労務の相談・助言とともに情報システムのセキュリティやテレワークについての相談に対応しています。今回は、その渡部プランナーの案内で「有限会社わが家」を訪ねました。長野県上伊那郡宮田村★

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