エルダー2021年12月号
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脳力アップトレーニング!働くための2021.1264目標00分第54回空欄に数字を入れて、計算式を成立させましょう。虫食い計算 最近はキャッシュレスなので目立ちませんが、年を取ると財布が小銭でいっぱいになりがちです。計算がおっくうになるし、間違いも増えるからです。計算は大事な脳トレの機会ですから、買い物先ではできるだけ小銭の枚数を減らす工夫をしてみましょう。足し算、引き算は、認知症の検査の際にも取り入れられる簡単なチェック方法です。「100引く7」、「93引く7」…と、100から7を引いていく問題などは有名なテストで、これがスムーズにできるかどうかで脳の働きをチェックすることができます。自分自身のチェックだけでなく、ご家族の病状が心配な場合にも、「100から7を引いてみて」と聞いてみてください。計算力は、主に前頭葉がつかさどっており、前頭葉がうまく機能しないと簡単な計算に戸惑ったり、スムーズに解答できなかったりということが起こります。前頭葉は加齢とともに衰えていくので、年を取れば、計算が遅くなったり、たまに間違えたりといったことは誰にでもあります。若いころと比べて計算力が弱くなったと落ち込む必要はありませんが、計算力は自分の力で簡単に鍛えることができるので、今回のような問題にチャレンジして、若々しい脳をつくりましょう。足し算、引き算でも前頭葉は鍛えられる篠原菊紀(しのはら・きくのり)1960(昭和35)年、長野県生まれ。公立諏訪東京理科大学医療介護健康工学部門長。健康教育、脳科学が専門。脳計測器多チャンネルNIRSを使って、脳活動を調べている。『中高年のための脳トレーニング』(NHK出版)など著書多数。目標3分問題 135+=68問題 2+42=130問題 3-68=22問題 4150-=121問題 513+=52問題 6+22=91問題 7-6=82問題 854-=12【問題の答え】 問題 1 → 33 問題 2 → 88 問題 3 → 90 問題 4 → 29 問題 5 → 39 問題 6 → 69 問題 7 → 88 問題 8 → 42

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