エルダー2022年1月号
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け、それを最適化していくものだ」としました。そうして、空想期(11歳以下)、試行期(11歳~17歳)、現実期(17歳~20代初期)の各段階を経て発達していくものだと考えました。空想の段階から、興味をもち、実際に現実の世界を調べ、選択する、というわけです。このギンズバーグの職業的発達の考えを発展させ、キャリアについて包括的な理論を打ち立てたのが、ドナルド・E・スーパーです。とても有名な方ですし、キャリアについて学んだという人事担当者も増えてきているので、ご存じの人も多いと思います。スーパーは、キャリアを、役割と時間軸でとらえました。シニアは、どのようにとらえられているのか、気になるところです。次回は、そこから話を進めたいと思います。エルダー45出典:国税庁「民間給与実態調査」、総務省「労働力調査」、厚生労働省「令和2年度簡易生命表」を元に筆者作成図表3 高齢者雇用を取り巻く状況(30年前から現在まで)1990年2000年2010年2020年平均寿命男子75.9歳女子81.9歳男子77.7歳女子84.6歳男子79.6歳女子86.3歳男子81.6歳女子87.7歳通年で働く民間給与所得者の平均年齢41.4歳42.9歳44.7歳46.8歳定年年齢60歳定年(努力義務)60歳定年(義務)継続雇用年齢―65歳までの継続雇用措置(努力義務)65歳までの雇用確保措置(義務。ただし、選択可)65歳までの雇用確保措置(義務。希望者全員)70歳までの就業確保措置(努力義務)70歳以上 7.4%1.6% 15~19歳6.9% 20~24歳8.1% 25~29歳8.3% 30~34歳65~69歳 6.2%60~64歳 7.9%50~54歳 11.1%45~49歳 12.7%10.9% 40~44歳55~59歳 9.7%9.3% 35~39歳図表4 年齢階層別就業者割合(2020年)出典:総務省「労働力調査」203040501998年2003年2008年2013年2018年(点)65~69歳男子70~74歳男子75~79歳男子65~69歳女子70~74歳女子75~79歳女子図表5 65歳以上の新体力テストスコアの推移出典:文部科学省「平成30年度体力・運動能力調査」シニアのキャリアを理解する

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