エルダー2022年1月号
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エルダー61国民の健康増進に取り組み社員の健康増進にも積極的2022(令和4)年に創業120周年を迎える、第一生命保険株式会社。「創業者の矢や野の恒つね太たが医師だったこともあり、当社には国民の健康増進に取り組んできた歴史があります」と話すのは、同社人事部健康増進室ラインマネジャーの田中耕次さん。同社は、1935(昭和10)年に、当時の日本人の死因第1位だった結核対策を目的とした財団法人保ほ生せい会かいを設立。1950年には、保健衛生の向上に取り組む団体・個人に感謝と敬意を捧げる「保健文化賞」を創設。さらに1959年には、死因の上位を占める循環器系疾患の専門研究機関・病院である公益財団法人心臓血管研究所を設立するなど、国民の健康増進に向けた社会貢献活動を展開してきた。同社は、株式会社化した2010(平成22)年度を「健康増進元年」と位置づけ、翌年には全社員に向けて「第一生命グループ健康宣言〝いきいきダイイチ110〞」を発信。2013年には「第一生命グループ企業行動原則」に「健康増進」を追記するとともに、「健康増進基本方針」を新たに制定し、顧客とともに社員の健康増進への取組みも積極的に推進している。社員の健康増進に向けた取組みは、社長が委員長を務める「グループサステナビリティ推進委員会」において検討・推進されている。また、中期経営計画に合わせて3年ごとに策定される「健康増進中期計画」では、国の定める目標(「健康日本21」)に基づいた管理指標として、疾病予防の観点から運動習慣者割合・適正体重維持者割合・喫煙率、重症化防止の観点から特定健診と特定保健指導の受診率が定められ、毎年度数値目標を立てて取組みが進められている。こうした全社をあげての取組みが高く評価され、2013年の「第2回健康寿命をのばそう!アワード」では「厚生労働省健康局長優良賞」を受賞、2015年には「健康経営銘柄」に選定、「健康経営優良法人ホワイト500」には2017年から5年連続で認定されている。健康づくり企業に目ざせ生涯現役! 目注最終回第一生命保険株式会社(東京都千代田区)ポイント制度とアプリを組み合わせ、社員の健康増進をサポート 生涯現役時代を迎え、企業には社員が安心して長く働ける制度・環境の整備が求められていますが、生涯現役の視点で考えると、「社員の健康をつくる」ことは大切な要素です。 そこで本企画では、社員の健康づくりに取り組む先進企業の事例をご紹介します。人事部健康増進室ラインマネジャーの田中耕次さん人事部健康増進室ラインマネジャーの田中耕次さん

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