エルダー2022年4月号
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エルダー61伝統的な製法でつくり上げた﹁八や重え畳だたみ﹂と﹁厚あつ畳じょう﹂上の写真は、古くから宮中で御ご神しん座ざとして用いられてきた「八重畳」(上)と「厚畳」。埼玉県幸さっ手て市の畳工・松本芳光さんが、自身の腕を磨くために、伝統的な製法に則って製作した。八重畳は、一見、厚畳と同じように1枚の厚い畳のようだが、実際には土台となる厚い畳の上に7枚の畳たたみ表おもてを重ねてつくられている。1枚のように見えるのは、8枚それぞれの縁へりの模様を少しずつずらし、全体で畳工松本芳よし光みつさん(64歳)隣り合うぴたりと合わせる高度な技畳たたみ縁べりの模様を vol.318

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