エルダー2022年5月号
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企業プロフィール2022.538このコーナーでは、都道府県ごとに、当機構の65歳超雇用推進プランナー(以下「プランナー」)の協力を得て、高齢者雇用に理解のある経営者や人事・労務担当者、そして活き活きと働く高齢者本人の声を紹介します。第119回滋賀県社員はみな平等、老若男女問わず能力次第で役職に抜擢株式会社湯ゆ元もと舘かん(滋賀県大津市)館内にある露天風呂「湯とう幻げん逍しょう遥よう」▶創業 1929(昭和4)年▶業種  旅館業▶社員数 250人(うち正社員数125人)(60歳以上男女内訳) 男性(4人)、女性(17人)(年齢内訳) 60~64歳 8人 (3.2%) 65~69歳 6人 (2.4%) 70歳以上 7人 (2.8%)▶定年・継続雇用制度定年65歳、基準該当者を70歳まで継続雇用。さらに会社が認めた者は70歳以降も上限なく継続雇用滋賀県は古くから近畿、中部、北陸の3圏域を結ぶ交通の要よう衝しょうとして発展してきました。県の面積の約6分の1を占める国内最大の湖である琵琶湖は、豊富な水量を有しており、近畿地方の貴重な水資源となっています。当機構の滋賀支部高齢・障害者業務課の豊田芳よし樹き課長(取材当時)は、県の産業について次のように説明します。「県内総生産に占める第二次産業の割合は48・9%、県内総生産に占める製造業の割合は44・6%で、ともに全国1位です(「平成30年度県民経済計算」内閣府)。主に、輸送用機械、電気機械、化学工業が盛んです。立地のよさや恵まれた自然を求めて企業が集積し、多くの生産・物流拠点を築いたことにより、全国でも有数の内陸型工業県となりました。一方、滋賀県は観光地としての地域資源にも恵まれ、琵琶湖はもちろん、彦根城、比ひ叡えい山ざん延えん暦りゃく寺じなどの歴史文化的な建造物が数多く、観光産業にも力を入れています。近畿はもとより中部、北陸からも多くの旅行客が訪れています」滋賀支部所属のプランナーや高年齢者雇用アドバイザーが事業所から受ける相談内容としては、製造業が多いことから、①技能・技術の伝承、②高齢労働者のモチベーションの維持、③健康管理などが中心となっています。同支部は制度改善提案業務において、プランナーやアドバイザーが初回訪問時に事業主および人事労務担当者の話にしっかり耳を傾け、課題はもとより、事業所が置かれている状況をあわせて把握し、それぞれの事業所の実情に沿った内容を提案するよう取り組んでいます。今回は、同支部で活躍するプランナー・菊きく次つぎ正まさ滋賀県大津市★

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