エルダー2022年6月号
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エルダー31[小林プランナーから]「『人に喜ばれること』を信念とし、高齢者雇用に関する提案だけでなく、常にその企業の労務管理全般の課題について、少しでも解決のお役に立てるなら、という思いで活動しています」高齢者雇用の相談・助言活動を行っています◆京都支部高齢・障害者業務課の奥課長は、「小林プランナーは、2007年から15年間活躍しています。前職は銀行員ということもあり、訪問企業から多くの情報を得るために、社長をはじめ、経営層へのアプローチが多いことが特徴です。高齢者雇用の推進はもとより、定年前と後の賃金カーブ、同一労働同一賃金の奨励など、幅広く企業経営に長けたプランナーの一人です」と話します。◆京都支部高齢・障害者業務課は、長岡京市の京都職業能力開発促進センター内にあります。周辺には竹林があり、「京たけのこ」の産地としても有名です。アクセスは、阪急電鉄「長岡天神」駅東口下車、南へ600m、徒歩約8分。または、JR「長岡京」駅西口下車、西へ1200m、徒歩約15分。車では、長岡京インターから1.5Km、約5分です。◆同課には、9人の65歳超雇用推進プランナーが在籍し、2021年度は611件の相談・助言と、172件の制度改善提案(2022年3月末現在)を行いました。◆相談・助言を無料で行います。お気軽にお問い合わせください。京都支部高齢・障害者業務課住所:京都府長岡京市友岡1-2-1 京都職業能力開発促進センター内電話:075(951)7481アドバイザー・プランナー歴:15年小林新治 プランナー (65歳)自分の人生の棚卸しをして、よりよい人生設計の見直しをしていただければ幸いです」今回は、同支部で活躍するプランナーの一人、小林新しん治じさんの案内で、「近畿シコー株式会社」を訪れました。小林プランナーは、特定社会保険労務士の資格を持ち、プランナー活動においては長年勤めた銀行での経験や専門知識を活かして、各企業の状況に応じた相談・助言に取り組んでいます。多業種に製品を提供、包装資材の総合メーカー近畿シコー株式会社は、紙器を製造販売する会社として1949(昭和24)年に「近畿紙工」の社名で創業。包装資材の可能性を探るなか、5年後には箱の内容物が見えるプラスチック透明蓋を真空成形で製造し、紙とプラスチックを用いた画期的なパッケージとして注目されました。1979年には、社名を現在の近畿シコーに変更。包装資材の総合メーカーとして、お客さまのニーズにあった製品づくりに専念し、社是である「常に改善への努力」を経営理念として実践。デザイン性、機能性にすぐれたプラスチック容器やトレイなどを開発・製造・販売しています。手がけているのは、暮らしを便利にする日用品、食品のパッケージから、家電、産業資材まで多業種にわたります。スーパーマーケットやドラッグストアには、同社の製品を用いた商品がたくさん並んでいます。また、環境保全への取組みが求められるなか、同社でも環境負荷軽減に向けた取組みに力を入れ、2004(平成16)年に環境マネジメントシステムの「KES環境マネジメントシステムスタンダードステップ2」の認証を取得。省エネルギー、産廃品の排出制御、社内のペーパーレス化などを推進し、目標を上回る成果をあげているといいます。さらに今後に向けて、植物から生まれて土に還る植物系生分解性プラスチックを素材とする製品開発に注力するなど、環境に配慮した製品づくりにも積極的に取り組むこととしています。若手とベテランが補完し合う関係同社を2019(令和元)年5月に初めて訪問した小林プランナーは、少子高齢化が進むなか、

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