エルダー2022年6月号
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エルダー55ことがわかる(図表7)。また、その他の割合から各団体の課題やニーズに対応して、経験や知見を活かして、さまざまな役割や業務をになっていると思われる。「今後」の「シニア人材」の受け入れ意向・要望2●今後、自団体の活動を支える人材としての「シニア人材受け入れ意向」﹁ぜひ+やや受け入れたい﹂が約5割、﹁まったく+あまり受け入れたいと思わない﹂が約2割であった。また、﹁やや受け入れたい﹂が約2割、﹁どちらとも言えない﹂が約4割で、合わせて6割が﹁受け入れるには課題がある﹂と認識していると思われる(図表8)。●今後、シニア人材に「期待する能力・役割」今後、シニア人材に期待する能力・役割は、現在受け入れている外部組織の人材の役割・業務内容と同様、さまざまな領域で幅広い。そのなかで、寄付や活動資金の獲得活動が約4割、会員の拡充に向けた活動が約3割で、継続課題である支援者や資金の拡充をより一層強化したい意向がうかがえる(図表9)。●今後、シニア人材に求める「人物像・資質」﹁人柄﹂、﹁理解﹂、﹁行動﹂のすべてにわたってスコアが高く、そのなかで、団体の活動に参加するための基本となる﹁団体のビジョンに共感する人﹂が約8割である。次に﹁コミュニケーション能力に長けている人﹂が約6割で、外部組織出身かつシニアの人が、これまでの出身と異なる領域で、世代も異なる非営利団体の職員とスムーズなコミュニケーションを取り、ミッション達成に向けて活躍できるかどうか、課題を感じている団体が多いことがうかがえる(図表10)。図表10 今後、シニア人材に求める「人物像・資質」※「ぜひ受け入れたい」+「やや受け入れたい」+「どちらとも言えない」の回答者01020304050607080(%)団体のビジョンに共感する人人柄共感・情熱・寄り添い鳥瞰・違い受容コミュニケーション力役割きっちり果たす問題解決・調整力78.5%課題解決のために情熱を捧げられる人47.8%課題を抱える人やコトに親身になって寄り添える人51.4%全体を見渡す目を持つ人理解50.8%これまでの文化・思考・行動などとの違いを理解し受け入れられる人57.8%与えられた役割をきっちりこなせる人行動50.7%限られた資産の中で最大効率・効果を追求できる人32.1%課題解決や交渉ごとの調整能力に長けている人45.8%コミュニケーション能力に長けている人62.9%わからない1.8%上記以外の人物像・資質4.4%N=720※ 複数選択図表9 今後、シニア人材に「期待する能力・役割」※「ぜひ受け入れたい」+「やや受け入れたい」+「どちらとも言えない」の回答者N=720※ 複数選択●シニア人材の方が高い外部組織人材の「現場の役割・業務内容」シニア人材に「期待する役割・業務内容」★30%以上★★★★010203040506070(%)団体全体の組織運営の戦略策定33.0%33.0%22.4%22.4%経営層に対する提言・助言30.9%30.9%19.7%19.7%団体の中長期戦略の策定23.2%23.2%17.8%17.8%団体全体の事業展開の戦略策定36.6%36.6%26.0%26.0%●寄付や活動資金の獲得活動18.4%18.4%36.7%36.7%●会員の拡充にむけた活動19.1%19.1%30.6%30.6%会計・経理業務36.8%36.8%31.7%31.7%●IT関連(パソコン、ソフト、リモートなど)22.7%22.7%25.0%25.0%担当する個々の事業全般64.8%37.9%37.9%●外国語を基盤とする業務5.9%5.9%7.4%7.4%●広報戦略・企画立案など23.2%23.2%23.3%23.3%●機関誌など発行物の企画・編集17.5%17.5%18.1%18.1%●WEBやSNSの企画、運用、分析20.5%20.5%23.9%23.9%上記以外の役割・業務14.1%14.1%8.3%8.3%わからない7.1%7.1%●法律・法務業務11.6%11.6%21.8%21.8%人事・人材開発業務16.1%16.1%15.7%15.7%総務業務30.9%30.9%22.8%22.8%(経営)(寄付/会員)(組織)(個々の事業)(専門分野)

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