エルダー2022年7月号
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選択など)が「ない」と回答した法人は77・8%、キャリアの複線型制度が「ない」と回答した法人は74・1%と、従業員自らがキャリアを選択する制度の導入はまだあまり進んでいないことがうかがえます(図表3・4)。課題感の有無を聞いた結果は、「課題感あり」の回答が多い順に、1位「スキルや知識、経験の継承」、2位「次世代の中高年層に対する打ち手」、3位「評価や昇格の年功化、中心化傾向」となり、中高年人材の持つ経験に由来するノウハウ継承については多くの法人が課題を感じている結果になりました(図表5※5件法で聴取し、「強くそう思う」「そう思う」の合計を「課題感あり」として集計)。「特に課題感が強いもの」について、自由回答を募集したところ、以下のような回答が得られました。・熟練者から若手社員へのスキル継承が実・経験をノウハウにするためのスキルが足・後継者の整理ができていない、次世代の・同一賃金がうたわれているなかでの、役 0 4 周囲の社員を巻き込む課題は、1位「スキルや知識、経験の継承」周囲の社員への影響に関する項目に対して、地作業および個々人の力量に偏りがちとなり、結果的に環境(若手社員の優秀さ・定着度合いなど)に差が出やすい傾向にある。りておらず、それが後進の育成、業務におけるイノベーションにつながっていない。管理者の育成・教育が進んでいない。図表4 キャリアの複線型制度の有無図表5 〈周囲の社員への影響〉課題感の有無図表3 仕事を自ら選択する制度の有無8888335544112424332121441717資料提供:株式会社Works Human Intelligence資料提供:株式会社Works Human Intelligence資料提供:株式会社Works Human Intelligence1074.1%74.1%7.4%7.4%13.0%13.0%5.6%5.6%77.8%77.8%3838232319192626202021212020212120202020232322223020.4%20.4%1.9%1.9%10106666111010001111001111009900885554n=54ある(本人選択)ある(上長・部門長が選択)ある(評価で自動決定)ない①スキルや知識、経験の継承②次世代の中高年層に対する打ち手③評価や昇格の年功化、中心化傾向④年上部下を持つ年下上司のマネジメント⑤中高年問題に対する現場管理職の理解⑥中高年問題に対する経営の関心⑦若手社員の45歳以上の社員への不公平感、不満⑧役職定年者に対するキャリア支援強くそう思うそう思うどちらともいえないn=54あまりそう思わない20405060全くそう思わないある検討中ないn=56000000

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