エルダー2022年7月号
66/68

2 秋田、高知、島根、長野など1 青森、岡山、札幌、横浜など脳力アップトレーニング!第61回12働くための2022.764【問題の答え】篠原菊紀(しのはら・きくのり)1960(昭和35)年、長野県生まれ。公立諏訪東京理科大学医療介護健康工学部門長。健康教育、脳科学が専門。脳計測器多チャンネルNIRSを使って、脳活動を調べている。『中高年のための脳トレーニング』(NHK出版)など著書多数。非日常の体験が記憶力を強化させる今回は記憶力を試す脳トレ問題です。記憶力を鍛える=覚えたことを記憶に残す方法の一つに「驚きや新鮮さを加える」というものがあります。人の脳は、未知の出来事に遭遇したとき、危険を察知します。そのことを忘れてもう一度危ない思いをしないように、扁桃体の防御本能によって記憶をしっかり刻もうとするのです。危ないことにかぎらず、「いつもと違う体験」をするときにも同じことが起こります。心から感動したり、嬉しくて心動かされたりしたときにも、扁桃体の作用によって記憶はしっかりと刻み込まれるのです。この仕組みを利用して、何かを覚えるときは、「これを覚えたら美味しいものを食べよう」と自分なりのタスクを決めれば、暗記した事柄が嬉しい体験とセットで記憶に残ります。また、いつもの部屋からカフェに場所を変えたり、普段使わない高価なノートに書き留めたりと、いつもの行動に変化をつけることでも、消えにくい記憶となります。毎日同じことのくり返しが多い人は、自分なりに工夫して、暗記に何かをプラスしてみましょう。漢字2文字で読みが4文字の地名を4つあげてください。例 大阪(おおさか)漢字2文字で読みが3文字の地名を4つあげてください。例 博多(はかた) 漢字というのは、形に意味のある表意文字であり、発音を示す表音文字です。さらに書き順に動きの記憶も含まれてきます。そのため、アルファベットやひらがなと脳内での処理ネットワークが異なることが古くから知られています。特に比喩の理解や想像力にかかわる頭頂側頭接合部の関与が大きいので、想像力トレーニングになるのではないかと考えられています。目標7分地名と読みに関する次の問いに答えましょう。地名テスト(記憶力)

元のページ  ../index.html#66

このブックを見る