エルダー2022年8月号
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全国で棚卸し代行事業を展開アセットインベントリー株式会社︵千葉県柏市︶シニア人材の活躍を重要視したSDGsの取組み目標シニアが働きやすい職場づくりを追求産業ジェロントロジーを取り入れ、シニアが活躍し続ける職場環境と社会基盤づくりに挑戦すらしアセットインベントリー株式会社は、1990(平成2)年12月に創業。小売業をはじめとした幅広い業界の棚卸し業務の代行サービスを展開して32年。これまで約1000社に同サービスを提供し、発展してきた。現在、全国41カ所に拠点を持ち、長年の経験とノウハウを活かして、コンビニやスーパーマーケット、ドラッグストアなどの実地棚卸、資産棚卸などに対応しているほか、「健康延伸事業」として高齢者への配食サービス、「生活支援事業」として掃除や洗濯、調理などの生活援助(介護予防・日常生活支援総合事業)、「応募受付代行サービス」として企業の採用募集にかかわる対応の代行業務を行っている。従業員数は1250人。一般労働者派遣事業を営むグループ会社の「株式会社アセットオール」と合わせると、1570人である。加えて、棚卸しなどの代行業務を行う現場スタッフとして、短期アルバイトを含めて、年間延べ約4000人を採用している。アセットグループの従業員は、この現場スタッフとして同社の業務に就いたことがきっかけで、正社員に登用された人が多いという。また、人材育成に注力しており、「アセットアカデミー」というアルバイトも含めた全従業員のスキルアップを目的とした教育体制を構築し、実践していることも同社の特徴の一つである。アセットグループの定年年齢は、65歳。希望者全員を70歳まで再雇用する制度を2019(令和元)年に導入。70歳を超えても、個別の契約により働くことが可能である。戦略とISOの取組みなどを統合し、SDGsに関する八つの重点施策を掲げている。また、2030年までの達成に向けた「SDGs目標達成のプログラム」も策定し、第三者評価機関から認定を受けている。つの重点施策は、「環境」、「社会」、「ガバナンス」の三つの視点に区分される(図表)。が、「シニア人材の活躍」だ。洞ほ善よ康や専務取締同社では、2019年に自社の中・長期事業SDGsに対応する目標として掲げている八同社のSDGsの取組みの要となっているの特集SDGsと高齢者活用15エルダー70歳以降も働ける制度を整備

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