エルダー2022年8月号
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第62回脳力アップトレーニング!働くための※➡➡➡123ABC1 C   2 B   3 A※ メタ認知……自分の認知活動(考える、感じる、判断するなど)を客観的にとらえること例えば、目的地に行くためにどの交通手段が一番早く着くかといったことを考える場合、私たちはAの交通手段は何時間かかるかを調べ、その情報を一時的に脳に保持しながら、Bの交通手段では何時間かかるかを調べます。調べた情報を比較して、どちらが早く着くかの結論を出します。このときに使用する能力が謎解きで脳力を鍛える「謎解き」にはワーキングメモリ(作業記憶)といって記憶や情報を一時的に脳に保持しながらあれこれ考える、知的活動の基礎機能ともいえる力が必要です。ワーキングメモリです。ワーキングメモリとは日常生活を円滑に営むために欠かせない能力なのです。しかし、残念ながらワーキングメモリの力は歳とともに衰えやすい能力でもあります。そこで大切になってくるのが「脳力を鍛える」ということです。その方法としておすすめなのが「謎解き」です。「謎解き」は、ワーキングメモリの力や想像力、洞察力を鍛えるツールとして機能します。楽しく謎を解いて脳を活性化させ、いつまでも元気な脳を目ざしましょう。篠原菊紀(しのはら・きくのり)1960(昭和35)年、長野県生まれ。公立諏訪東京理科大学医療介護健康工学部門長。健康教育、脳科学が専門。脳計測器多チャンネルNIRSを使って、脳活動を調べている。『中高年のための脳トレーニング』(NHK出版)など著書多数。2022.864【問題の答え】すべて直線でできていて、左右対称星が3つ描かれていて、左右非対称丸が2つ以上描かれていて、星は3つ以下 今回は空間認知力を鍛える問題です。空間的な位置関係の把握には右の前頭前野と頭頂連合野が強くかかわっています。頭頂連合野は自分を客観的に見るメタ認知にもかかわります。冷静に、客観的に見る力も同時に鍛えてください。目標目標2分00分①〜③の文章は、A〜Cについて説明したものです。どれを示しているか答えましょう。文章謎解き

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