高齢社員の活用方針に沿った高齢社員がモチベーション高く働ける制度を整えよう!定年再雇用制度の2第回制度、仕組みづくり高齢社員活躍支援のポイント1前回み評て価き・た処よ遇う制に、度現を状構分築析すを詳る細に行ったうえで高齢社員の活用方針を検討することで、各社ごとに高齢社員に期待する活躍のイメージが具体化されていきます。これを1stステップとしておきます。2ndステップは、実際に高齢社員の活躍をうながしていくうえで、高いモチベーションと生産性を維持できるよう、1stステップで構築した方針に沿った高齢社員へ期待する役割をふまえた適正な評価・処遇制度を構築することがポイントになります。主要な論点としては、(1)雇用形態をどうするか、(2)既存人事制度との対応関係をどうするか、という2点に分類されると筆者はとらえています(図表1)。(1)についてはさらに、①大多数の企業が採用する「定年再雇用制度」を活用するのか(この場合、雇用形態としては非正社員であることが大半)、それとも②定年延長を実施するのか(定年再雇用制度から切り替える場合は、非正社員から正社員に転換するケースが多い)、という二つのテーマに分かれ、(2)についても、①人事制度非接続型(定年前後で高齢社員に適用される人事制度を変える)による高齢社員活用と、②人事制度接続型(定年前後で高齢社員に適用される人事制度を変えない)による高齢社員活用の2種類に分かれます。と、定年延長実施パターンに分けて、具体的な評価・処遇制度の構築方法についてみていきましょう。各社の高齢社員活用方針に沿って、最適な組合せをチョイスしていくことが望まれます。2一般的構に築、の多ポくイのン企業トでは「定年再雇用制度(ここでは、高年齢者雇用安定法の定める『継続雇用制度』と同義とする)」が採用されています。60歳定年制を前提とする場合、定年によっ以下、定年再雇用制度の構築・運用パターン※ 第1回は当機構ホームページからもご覧になれますhttps://www.jeed.go.jp/elderly/data/elder/202208.html38株式会社新経営サービス 人事戦略研究所 マネージングコンサルタント 森中 謙介 生涯現役時代を迎えたいま、シニア人材が活躍し続けるために必要な制度や仕組みづくりのポイントを解説。連載第2回は、各社ごとに設定された高齢社員に対する活用方針(第1回を参照※)に沿って、高いモチベーションで働いてもらうための評価・処遇制度の整備ポイントについて解説を行います。生涯現役時代の
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