エルダー2022年10月号
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りが、職場の風通しをよくして、居心地のよい職場をつくっているように見受けられます」と竹田プランナーは話します。また、病気療養のため長く休んでいた従業員の復職に向けて支え続けたことが何度もあり、従業員を大切にする姿勢が、ほかの従業員にも根づいており、〝重い物は体力のある者が持つ〟といった従業員同士の気遣いも自然に見られる職場になったといいます。今回は、長く活躍中の障害のある男性従業員と、にお話を聞きました。中田貞■生■さん(62歳)は、学校を卒業後、他社での勤務を経て25歳で入社。加工や梱包作業に就いて37年になる大ベテランです。現在は、鮮度が保たれた冷凍のアミエビなどの原料を機械でカットし、「真空包装」と呼ばれる技術でパッキングして出荷準備を整えるまでのラインを、ほかの従業員と交代しながら担当しています。「何より安全に作業することを心がけています」と話す中田さん。特に、カットする作業では機械の操作に最大限の注意を払っています。取材時の中田さんは、袋詰めされた商品に、機械で荷崩れ防止用のベルトをかけて、荷台へ載せる作業を担当。重量のある商品も軽々と運んでいるように見えるのは、ベテランならではのコツのある動きのたまものです。同社にはもう一人、障害のある若手従業員が働いており、中田さんが長く仕事を続けていることがよい手本になっているとのこと。中田さんの上司である山下正■文■本社工場長は、「しっかりした働きぶりが後輩によい影響を与えています」と中田さんの仕事ぶりを語ります。中田さんは、少し前まではフルタイムで勤務していましたが、「無理せず、長く続けてもらうため」(山下工場長)、現在は9時から15時までの短時間勤務で働いているそうです。「何歳まで働くか、まだ考えていません」と話す中田さん。隣町から毎日自転車で通勤していることが体力維持にもつながっているようです。橋本節子さん(74歳)は勤続26年。工場で加工作業を担当しています。勤務は、月曜日から金曜日の8時から15時まで。秋の繁忙期には、少し勤同じ障害のある後輩によい影響を与える最年長従業員の活躍が刺激に■■■2022.1044総務を担当する浜田かず代さん浜田晃平代表取締役社長毎日の自転車通勤で体を鍛え、加工や梱包の仕事で活躍を続ける中田貞生さん70歳を超えて加工の仕事に腕を振るう女性従業員

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