エルダー2022年11月号
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ト(ショナル(C職)」、「4職群を設けた。M・E・C職が総合職で、A職は一般職となる。総合職で入社する技術者(C職)は、勤務成績や会社指定の資格取得の有無などで昇進(C1→C2→C3)し、管理職昇進のタイミングで「エキスパート(E1)」、その次の段階で「エキスパート」(E2→E3)と「マネジメント」(M1→M2)に分かれる。エキスパートとマネジメントは役割の違いであり上下の差はない。 60歳以降は「シニア社員」に位置づけられ、「シニア等級」に再格づけを行う。例えば、60歳到達までのE3クラスに相当すると判断されれば、新しく「M職)」、「エキスパート(S-アソシエイト(A職)」のE3」という等級に格づけされる。E職)」、「プロフェッなお、65歳到達時に面談を行い、仕事内容の見直しと再々格づけを行い、原則として1等級ダウンし、業務負荷を軽減するルールとしているが、現場からの要望などをふまえ、等級を維持する場合もある。処遇については、60歳でシニア等級へ移行する際に、60歳到達時点と同等の等級へ移行した場合は基本給に大きな変更はない。シニア社員には賞与は支給されず、シンプルな賃金制度となっている。▼柔軟な働き方の推進ルタイム勤務がむずかしくなるケースもある。その際は本人からの申し出により、フレキシブルな勤務が可能な契約社員に切り替える。これは1年ごとに契約を見直し、社員の要望に合った働き方ができる仕組みとなっている。また、フレックスタイム制度(コアタイム10時~15時30分)や、週2回を上限とした在宅勤務制度も導入しており、コロナ禍ではこれらの制度を拡充し、業務を継続できる環境を整備した。緊急事態宣言中は、在宅勤務の上限を撤廃し、全国で50%を超える在宅勤務率を実現している。(2)高齢社員を戦力化するための工夫▼評価制度の構築員と同様に評価を行う。評価は事業年度(1~と面談を実施する。評価制度というと、指標に対する達成度を評価する目標管理制度が一般的だが、同社の場合は顧客が自治体であり、入札による受注を基本とするため、個人別に受注や売上げ目標を管理することがむずかしく、定量的な評価ができない側面がある。そこで同社では、「役割行動評価」を導入し、現場にヒアリングをしたうえで、技術者として求められる役割定義書・評価を作成し、職種別に評価に値する行動を明示。この評価制度がシニア社員にも適用され、前年よりも評価がよければ昇給につながる仕組みとなっている。(3)雇用継続のための作業環境の改善、▼作業環境への配慮理場の耐震診断や現場確認など外勤業務もあるが、危険をともなう作業はそれほど多くない。外勤の際は土木・建築・機械・電機など、それぞれの担当者と複数で出向くことになるので、シニア社員が単独で外勤業務をすることはないという。また、施工管理業務では、年齢にかかわらず必ずペアで行動するので、緊急時の対応も可能となっている。▼健康管理・安全衛生強化に取り組んでおり、2021・2022年健康管理、安全衛生、福利厚生の取組み同社は顧客が自治体であり、浄水場や下水処2018年に健康宣言を発表して健康経営のS-M2S-E1S-C3/A3S-C2/A2S-E3S-C1/A114資料提供:株式会社NJS60歳でシニア社員に移行後も、60歳未満の社65歳以降については、体力などの問題からフ12月)に合わせて年1回行い、7月に中間評価図表 複線型等級制度60歳到達まで60歳以降等等級級リリセセッットト等 級E3M2E2M1E1C3/A3C2/A2C1/A1シニア等級S-E2S-M1株式会社 NJS

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