エルダー2022年11月号
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わりき足立区の「足立ブランド認定企業」に認定されている。さらに、2015年の足立区「ワーク・ライフ・バランス認定企業」認定を皮切りに、2020(令和2)年には東京都の「女性活躍推進大賞」で特別賞を受賞するなど、働きやすい職場づくりに関するさまざまな認定・表彰を受けており、多彩な取組みが高く評価されている。年齢者は80歳で設計業務を担当。週4日勤務している。同社が特許を持つシャッターの製造には、高い技術が求められることから、経験豊富な人材が活躍できる職場環境の創出を進めてきた。人材確保のため、年齢にこだわらない採用活動を積極的に行っており、50代の社員が9人と約3割を占め、会社の牽引役をになっている。一方で、40代以下の社員は7人で、全体の約2割という状況のため、若手の採用が課題となっている。また、障害者や外国籍の社員も就業しており、年齢や性別、国籍、障害の有無にかかわらず積極的に雇用することで、小規模企業ながらもダイバーシティ経営を推進している。(1)制度に関する改善用制度を導入しており、65歳以降も運用により希望者全員を年齢の上限なく再雇用していた。しかし、①運用では全員に雇用延長が適用されるのか不安に思う社員がいたこと、②定年到達者の技術・能力に目立った衰えが見えないこと、③特許を取得している独自型シャッターの製造・設置には熟練社員の卓越した技術が必要であること、④卓越した技術を若手へスムーズに継承すること、などを理由に、会社の未来を見すえて、2022年に定年を70歳に延長した。さらに、70歳以降についても、希望者全員、上限年齢を定めず再雇用する運用を維持している。70歳定年を迎えた社員は、それぞれのライフスタイルにあわせて、本人が一番働きやすく、負荷がかからない勤務形態としている。勤務日は週2~5日の選択制で、フレックスタイム制度を採用しており、出退社時間にも柔軟性を持たせている。通院や家庭の事情によって休む際は、出勤日の振替えなども可能となっている。高年齢者であった94歳の方は、移動式シャッ以前は60歳定年、希望者全員65歳までの再雇2022年2月まで在籍しており、当時の最企業の沿革・事業内容高齢化の状況、職場改善等の背景と進め方改善の内容術を必要とする作業に従事。こうしたペア就労の推進により、技術継承を図っている。式会社中央シャッターのもと、東京都足立区綾瀬に創業。社名にもなっている、『上う吊つ式し横引きシャッター』を考案し特許を取得しているほか、フォールディングゲート、パイプカーテンゲート、パイプシャッター、水平引きシャッター、水平垂直引きシャッター、門扉、防火シャッター、防火防煙シャッターなど、顧客の要望をもとに、製品設計から製造・施工・販売までをトータルに行っている。たしかな技術と業績が評価され、2008(平成20)年には、17会社外観94歳の社員が現役で活躍していた。現在の最高51・5%を占めている。2022年2月までは、ⅢⅢ社員数33人中、60歳以上の社員は17人で、ⅡⅡ同社は1986年に、グループ会社である株ⅣⅣ

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