エルダー2022年11月号
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やしさしまりき入林ば義よ正まさん(72歳)は入社21年目。「みんなで協・全社員が自由に利用できる酸素カプセルの導・おせち料理やお花見弁当、防災グッズなどを、・全社員へのオーダースーツの支給、靴磨きサーの感染拡大を受け、地元の足立区をはじめとする自治体や行政関連団体などに、合計2400台以上のアクリルパーテーションを寄贈。「身の丈にあった社会貢献」で各所から感謝状が授与された。また、コロナ禍になってすぐに全社員と面談を行い、どのような勤務形態を希望するかを確認。ほとんどの高齢社員が従来通りの勤務を希望するなか、工場勤務をしていた1人の高齢社員が家族への感染の懸念から従来通りの出勤を希望しなかったため、在宅勤務の方法を模索し、自宅で作業できるようにした。その際、材料の受け取りや製品の納品、会社とのコミュニケーションのために週に一度の出勤を条件に、在宅勤務への切り替えを実現した。(5)高齢社員の声入社33年、78歳の熊く取と谷や明あ子こさんは、営業事務を中心に、伝票管理や請求書の作成などの経理業務も担当。「社員同士が『お互いさま精神』を持って働いているので、職場の雰囲気がよいからこそ、33年間働き続けることができているのだと思います」と、長期勤務のポイントを話す。購買部で部品・部材の発注管理業務を行う小こ力して製作した製品ができあがり、工場から出荷されるときが何よりうれしいですね。わが子を送り出す気持ちで、出荷しています」と、仕事のやりがいを語ってくれた。会社と社員がWinーWinの関係になる▼福利厚生社長自らがさまざまなアイデアを出し、次のような福利厚生の充実を図っている。社員の家族へ支給ビス などこのように独自の発想で福利厚生を推進しており、「好きな仲間と楽しく働きたい」という願いの具現化に向け、会社と社員が一緒になって、よりよい職場環境の創出を目ざしている。(4)そのほかの取組み2020年には、新型コロナウイルス感染症(6)今後の課題よう、これからも高齢社員が安心して活き活きと長く働ける職場環境の構築を継続していく方針だ。他社の好事例などを謙虚に学びながら、自社に落とし込んでいくことで生涯現役で働ける職場の実現を目ざしていくという。また、創業支援等措置の導入も検討しており、さまざまな形で高齢社員が活躍できる環境を整えていく予定だ。19全社員に支給するオーダースーツは、一人ひとりと打合せを行い、要望に応じている小林義正さん熊取谷明子さん

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