エルダー2022年11月号
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児島県鹿児島市において有限会社南光プレス工業としてスタートした。「来る仕事は断るな」をモットーに、製造業でありながら、顧客に寄り添うサービス業の精神と多様な分野、地域からの需要に応える姿勢で成長し、1986年に現社名に変更。「南光」には、「日本の南の地から光り輝く企業となり、社会へ貢献できる企業を目ざす」の意味が込められている。現在、鹿児島県と宮崎県に合わせて6工場を有し、金属・非鉄金属の加工をはじめ、セラミックなどの難な削さ材と呼ばれる素材の加工まで対応可能な技術を強みとし、建築関連、装置関連、プラント関連、自動車関連など幅広い分野において、製品づくりを行っている。POINT創業当初に入社した社員が60代になるなど、そこで、高齢社員の能力や経験を後進の育成に活かしてもらおうと、2021年10月に定年年齢を60歳から65歳に引き上げた。再雇用制度を導入した。本人の希望により、フルタイム勤務のほかに短時間勤務や時差出勤などの働き方を選択することもできる。また、65歳定年以降、独立して同社と委託契約を結び起業することも可能としており、実際に2人の元社員の高齢者が業務委託で仕事をしている。継承する役割をにない、スキルの維持・向企業プロフィール本事例のポイント な くんこ12021︵令和3︶年に創業50周年を迎え、2定年延長と同時に、希望者全員70歳までの3高齢社員は、長年つちかった技能を後進にんんうう2022.1136 創業 1971(昭和46)年 業種 金属製品製造業(建築、機械加工、装置関連品目) 社員数  232人 (2022年9月1日現在) 60歳以上 36人( 内  訳 ) 60〜64歳 19人 (8.2%)65〜69歳 17人 (7.3%) 定年・継続雇用制度定年65歳。希望者全員70歳までの再雇用。その後は、一定条件のもと運用により年齢の上限なく再雇用。独立し委託契約で仕事をすることもできる。最高年齢者は69歳令和4年度求職者雇用支援機構理事長表彰高年齢者活躍企業コンテスト独立行政法人高齢・障害・株式会社 南光(鹿児島県鹿児島市)ⅠⅠ株式会社南光は、1971(昭和46)年に鹿60歳以上の社員が全体の15%を超えていた。高高齢齢社社員員のの技技とと経経験験をを後後進進育育成成にに活活かかすす社社員員のの声声をを聞聞きき7070歳歳ままでで働働けけるる制制度度をを整整備備優秀賞株株式式会会社社南南な光光こ︵︵鹿鹿児児島島県県鹿鹿児児島島市市︶︶

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