エルダー2022年11月号
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働くための脳力アップトレーニング!第65回2022.1164脳にメモをして、そこで何かをするのは面倒でストレスですし、年を取るほどにこのような頭の使い方を避けるようになっていきます。しかし、だからこそ、それが脳トレです。あきらめず、順序よく考えていきましょう。くり返し脳にメモすれば解けるはずです。また、こういった頭の働きを維持・向上させるには、有酸素運動や筋力トレーニングが役に立つことが知られています。おすすめは「さっさか歩き」と「ゆっくり歩き」を数分ずつ交互にくり返すインターバル速歩です。さっさか歩きで3歩目を大股にすると、歩幅が確保され速度も落ちにくくなります。数を管理していると脳トレにもなりますから、さっさか歩きでは3歩目に大股がおすすめです。【問題の答え】グーチョキパーグーパーチョキパーグーチョキグーそう、優勝はAでした。では本題です。チョキBチョキD篠原菊紀(しのはら・きくのり)1960(昭和35)年、長野県生まれ。公立諏訪東京理科大学医療介護健康工学部門長。健康教育、脳科学が専門。脳計測器多チャンネルNIRSを使って、脳活動を調べている。『中高年のための脳トレーニング』(NHK出版)など著書多数。ACABCDEFGHF優勝優勝 今回はじゃんけんトーナメント。ルールは負けるが勝ち。最弱が優勝です。メモは取らず頭のなかだけでチャレンジしてください。脳に記憶しながら考えることが脳トレの大事な要素です。目標30秒負けた方が勝ちのじゃんけんトーナメントです。優勝したのはだれでしょう? メモを取らずに30秒で答えてください。優勝したのはだれでしょう? 10秒で答えてください。脳にメモをすることが大事今回の脳トレ問題は、負けが勝ちになる変則じゃんけんトーナメントです。脳にしっかりメモしながら、順に考えていく力が要求される問題です。このとき、「作業記憶」とも呼ばれる脳内のメモ帳のようなものであるワーキングメモリが鍛えられます。例題本題じゃんけんトーナメント

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