エルダー2022年12月号
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院での訓練を行う事業主に対して助成します。②情報技術分野(IT分野)認定実習併用職業訓練IT分野未経験者の即戦力化のための訓練を実施する事業主に対して助成します。③定額制訓練サブスクリプション型の研修サービスによる訓練に対して助成します。④自発的職業能力開発訓練労働者が自発的に受講した訓練費用を負担する事業主に対して助成します。⑤長期教育訓練休暇等制度働きながら訓練を受講するための休暇制度や短時間勤務等制度を導入する事業主に対して助成します。 図表3は、IT分野未経験者にIT関連の訓練を行った場合の助成例です。(2)特定訓練コース労働生産性の向上に資する訓練、若年者に対する訓練など、効果が高い10時間以上の特定の訓練や、OJTとOFFーJTを効果的に組み合わせた訓練として認定を受けた場合に助成するコースです。活用事例は図表4の通りです。(3)一般訓練コース職務に関連した知識・技能を習得させるための20時間以上のOFFーJT訓練を行った場合(特定訓練コースに該当するもの以外)に支給される助成コースです。活用事例は図表5の通りです。3年間に5日以上の取得が可能な有給の教育正社員経験の少ないパートなどの有期契約労従業員が厚生労働大臣指定の教育訓練を修了(4)教育訓練休暇等付与コース訓練休暇を導入し、適用した事業主に助成(制度導入に対して30万円支給)するコースです。(5)特別育成訓練コース働者等の正社員転換または処遇改善を目的として、事業主が、有期契約労働者に対し、計画に沿って訓練を実施した場合に、訓練経費や訓練期間中の賃金の一部等を助成するコースです。■教育訓練給付制度した際、教育訓練受講に支払った費用の一部を従業員に支給する制度も設けられています。●●助成率・額助成率・額 経費助成:60%  賃金助成:1時間あたり760円 経費助成:60%  賃金助成:1時間あたり760円 OJT実施助成:200,000円 OJT実施助成:200,000円●●助成額(上記の訓練内容の場合の例)助成額(上記の訓練内容の場合の例) 経費助成:450,000円(資格試験料を含む) 経費助成:450,000円(資格試験料を含む) 賃金助成:608,000円 賃金助成:608,000円 OJT実施助成:200,000円 OJT実施助成:200,000円●●成果成果 IT未経験者にも、基本的な言語の習得や、実際に顧客か IT未経験者にも、基本的な言語の習得や、実際に顧客から発注を受けたシステムの構築を、自社の従業員から丁ら発注を受けたシステムの構築を、自社の従業員から丁寧にレクチャー。未経験者から一人前のSEに成長させる寧にレクチャー。未経験者から一人前のSEに成長させることができた。高額で手が出せない資格も、助成金があことができた。高額で手が出せない資格も、助成金があることで、取得させることができた。ることで、取得させることができた。●●助成率・額助成率・額 経費助成:45%  賃金助成:1時間あたり760円 経費助成:45%  賃金助成:1時間あたり760円●●助成額(上記の訓練内容の場合の例)助成額(上記の訓練内容の場合の例) 経費助成:16,200円 経費助成:16,200円 賃金助成:13,600円 賃金助成:13,600円●●成果成果 電気工事の仕事には、電気工事士の資格が必要となるた 電気工事の仕事には、電気工事士の資格が必要となるため、講習を受講させることで即戦力となる人材の育成にめ、講習を受講させることで即戦力となる人材の育成に役立った。役立った。●●助成率・額助成率・額 経費助成:30%  賃金助成:1時間あたり380円 経費助成:30%  賃金助成:1時間あたり380円●●助成額(上記の訓練内容の場合の例)助成額(上記の訓練内容の場合の例) 経費助成:29,100円 経費助成:29,100円 賃金助成:17,200円 賃金助成:17,200円●●成果成果 訓練受講の支援を積極的に行うことで職員が資格を取得 訓練受講の支援を積極的に行うことで職員が資格を取得しやすくなり、それにともなって会社への愛着心も芽生しやすくなり、それにともなって会社への愛着心も芽生えた。定着率が高くなり離職を防ぐことにつながった。えた。定着率が高くなり離職を防ぐことにつながった。株式会社A社(情報・通信技術業)課題IT未経験の従業員にも、ITの内容を覚えてもらい、即戦力として働いてほしい訓練コースプログラミング(1名)●●訓練コースプログラミング(1名)●●訓練内容/スマート端末上の開発に必要なプログラミング言訓練内容/スマート端末上の開発に必要なプログラミング言語の習得など、OJTで実際に発注を受けたシステムの構築。語の習得など、OJTで実際に発注を受けたシステムの構築。訓練 OFF-JT時間:800時間 OJT時間:200時間 OFF-JT時間:800時間 OJT時間:200時間 訓練経費:70万円 訓練経費:70万円●●ITSSレベル2に相当する資格試験の受験ITSSレベル2に相当する資格試験の受験 訓練経費:5万円 訓練経費:5万円助成内容(中小企業の場合)・成果株式会社B社(電気工事業)課題新卒者は資格を有していないため、資格取得のための知識・技能を習得させる必要があった。ベテラン社員の退職により有資格者が少なくなり、即戦力が必要となった。受講コース:第二種電気工事士研修●●受講コース:第二種電気工事士研修●●訓練目標:第二種電気工事士資格取得訓練目標:第二種電気工事士資格取得 外部訓練機関の受講料:36,000円 外部訓練機関の受講料:36,000円 OFF-JT訓練時間:18時間 OFF-JT訓練時間:18時間訓練助成内容・成果株式会社C社(福祉業)介護職員の離職を防止するため、段階ごとのスキルアップのための教育訓練を行う必要があった。人材不足や早期離職を防止するための人材育成を図り、人材確保につなげていく必要があった。受講コース:介護福祉士実務者研修●●受講コース:介護福祉士実務者研修●●訓練目標:介護福祉士国家資格の受験訓練目標:介護福祉士国家資格の受験 外部訓練機関の受講料:97,200円 外部訓練機関の受講料:97,200円 OFF-JT訓練時間:45.5時間 OFF-JT訓練時間:45.5時間課題訓練助成内容・成果※ 厚生労働省「デジタル分野などの社員教育に人材開発支援助成金をご活用ください」※ 厚生労働省「人材開発支援助成金 (特定訓練コース・一般訓練コース)のご案内(詳細版)」より筆者作成※ 厚生労働省「人材開発支援助成金 (特定訓練コース・一般訓練コース)のご案内(詳細版)」より筆者作成図表3 「人材開発支援助成金人への投資促進コース〈長期教育訓練休暇等制度〉」の助成例図表4「人材開発支援助成金特定訓練コース」の助成例図表5「人材開発支援助成金一般訓練コース」の助成例18     

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