エルダー2022年12月号
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(i.か7ital Transformation)2020(令和2)年以降、コロナ禍で多くの企業、労働者が緊急対応を余儀なくされました。例えば、短期間でテレワークに移行せざるを得なくなり、その就業形態にだれもが慣れなければなりませんでした。社内だけでなく、商談など顧客との接点もオンラインとなるとITリテラシーを高めるだけでなく、コミュニケーションスキルもリニューアルしなければならなかったのです。DX速しています。業界、業態を問わず、DXあるいは、その手前のステップとしてのデジタル化を推し進めていくなかで、今後数年で、自分たちの"仕事"のあり方が相当変化する、あるいは現在進行形で、仕事が少しずつ変化していることをひしひDgの流れも加しと実感している、という人が増えたことでしょう。経営層が「これから仕事は大きく変化する。会社も社員も変わらなければ生き残れない」と考えているという段階は過ぎ、すでに労働者一人ひとりが「いまのままでよいわけはないな」と感じ始めています。ここ数年の間に私たちを取り巻く環境は、じわじわとではあるものの、大きく変化を遂げるであろうと多くの人が想像しているのです。そんななかで、2022年3月、経済産業省が、「DXリテラシー標準ver.10※1」、5月には同じく経済産業省が「未来人材ビジョン※2」、6月になると厚生労働省が、「職場における学び・学び直し促進ガイドライン※3」(以下、「学び・学び直しガイドライン」)を発表しました。どれを読んでも、「社会が急速に変化していき、その変化に堪えうる人でないとこの流れを乗り切れない」ことを示しています。この三つの資料を無理やり要約すると以下のようにいえます。「今後仕事は大きく変化する。DXは労働者一人ひとりに直結するものである。これからは変化に対応する力を持つことが重要になる。変化に対応するためには、職場のOJTだけではカバーしきれず、OFFーJTや自己啓発などにより能力のアップデートを図らなければならない。労働者一人ひとりが自律的、自発的に学ぶ必要性は高く、それを企業など組織は支援する必要がある」す。特に2022年は、多くの企業から「キャリア研修」のご依頼をいただきました。前述の通り、「社会が変化しているなかで、自社の業私は企業の人材育成支援にたずさわっていま田た中な淳じ子こゅんトレノケート株式会社国家資格キャリアコンサルタント ※1 経済産業省「DXリテラシー標準ver.1.0」https://www.meti.go.jp/policy/it_policy/jinzai/skill_standard/DX_Literacy_standard_ver1.pdf※2 経済産業省「未来人材ビジョン」https://www.meti.go.jp/press/2022/05/20220531001/20220531001-1.pdf※3 厚生労働省「職場における学び・学び直し促進ガイドライン」https://www.mhlw.go.jp/content/11801000/ 000957888.pdf特集いまだからこそ「学び直す」エルダー「「キキャャリリアア意意識識」」のの違違いい行行政政もも掲掲げげ始始めめたた「「学学びび直直しし」」世世代代にによよるるははじじめめにに総 論総 論いま「学び直し」が必要な理由とは

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