エルダー2023年1月号
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に対してこれらの制度の目的や運用についてわかりやすく伝えることにも注力しています。また、毎年全社員が参加して開催されている経営計画発表会において、勤続表彰を行うなど、みんなの前で認められるという場などをたくさんつくるようにしています。浅野 年齢を重ねても、ほめられるとうれしいものですよね。ありがとうございます。野津さん、いかがでしょうか。当社も、「人事評価システム」、「成長シー野津 ト」による人事評価を実施し、給与、賞与に連動する仕組みを、定年後の嘱託社員(作業職以外)にも適用しています。また、全社員を対象とした「改善報告制度」を運用し、了承された改善提案には報奨金を支給しています。やはり制度運用が大事なので、社員が制度や仕組みについて理解を深めるための時間や機会をつくることに力を入れています。ありがとうございます。「モチベーショ浅野 ンを上げましょう」というだけでなく、そのための仕組みをつくる、さらに、理解のための時間もつくるということも大事ですね。変化の激しい時代における高齢社員の「学び」とは浅野 続いて、高齢社員の「学び」についてうかがいます。根上さん、いかがでしょうか。根上 「技師長制度」が定着するなかで、社員の自ら学ぼうとする姿勢が重要であることを感じました。そこで、社員の意識改革が必要と感じ、社員が講師となる「胎動塾」という勉強会を始めました。ともに働く社員が発表することで、社員同士が刺激を受けて、会社全体に意識改革の機運が高まり、シニア社員も「自分だけ置いていかれるわけにはいかない」と、苦手としていた建設DXを学び始めるなど、いま、会社全体で学ぶことへの姿勢が高まってきています。浅野 ありがとうございます。定年退職された専門性の高い技師長や顧問の方だけではなく、社員のみなさんが講師になっているんですね。次に、野津さん、お願いします。野津 手順に関するテストを実施しています。その問題を入社3年目の社員が作成しており、自分たちで学ぶ仕組みをつくっていくという環境づくりに取り組んでいます。また、社員に参加してもらう安全衛生会議では、社員が主体となってテーマやスローガンを決めており、社員一人ひとりが自ら考えていくための環境を整えることに努めています。浅野 ら社員につくってもらうというのは、よいアイデアですね。浅野 や役割を見直すこともあると思いますが、どうすればうまくいくのでしょうか。根上さん、お願いします。根上 やノウハウ、社会経験を若手にしっかり教えてほしいという役割を伝えています。介事業を担当していますが、従来の業務とは異当社では年数回、食品衛生の知識や作業ありがとうございます。テストの問題かより長い期間働くうえでの高齢社員の業務や役割高齢社員に長く働いてもらうなかで業務シニア社員には、つちかってきた技術力また、女性のシニア社員が高齢者介護施設紹45新春特別企画❷ 「令和4年度 高年齢者活躍企業フォーラム」トークセッションエルダー株式会社恵那川上屋 総務人事部長の清見賢一氏 

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