エルダー2023年1月号
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か、野津さんからお聞かせください。野津 当社では、「1人あたり付加価値額」というものを毎月算出し、全社員で共有しています。“1人が稼ぐ力”を示す指標です。これを見える化し公開することで、「自分の行動で会社がよくなっている」、「会社に貢献できている」ことを実感することができます。年齢を問わず、そうした機会を持つことがよいのではないかと思います。ありがとうございます。1人あたりの生浅野 産性をみんなが意識しているという取組みをされているのですね。根上さんお願いします。根上 会社を経営していると、毎日のようにいろいろなことが起こります。そこで必要なのは、絶え間ない改革とノウハウを蓄積する努力を続けることを挑戦ととらえ、日々続けていくことです。また「自分たちは地域に生かされている」ということを忘れず、「地域の役に立ちたい」、「必要とされたい」という思いと、人を大切にするという志のもと、すべての社員の個性が活かされ、持続的成長につながることが、当社のダイバーシティ経営であると考えています。ありがとうございます。地域を大切にし浅野 て、さらに、若手や高齢者にかぎらず、全員の力で乗り切り、成長して来られたのだなと思いながら、お話を聞かせていただきました。それでは最後に清見さんお願いします。清見 制度や仕組み、環境づくりだけではなく、その運用やマインド面も必要なことと考え、取り組んでいます。例えば「ありが10(ありがとう)キャンペーン」という取組みがあるのですが、社員が閲覧できるグループウェアに社員同士で感謝したことを投稿して、みんなでよい気分になろうといった、心に訴えかけるような取組みを行っています。「そんなことをやっても響かないだろう」と思う方もいらっしゃると思います。人の心を動かすのは簡単ではないので、手を替え品を替え、あきらめずにやっていくことが大事だと、そういう姿勢で取り組んでいます。浅野 替え」ということに共感いたしました。だきたいと思います。野津 すが、地域のみなさんの協力により当社は成長してきました。少子高齢社会を悲観するのではなく、未来に向けたよい取組みを島根からどんどん発信していきたいと思います。これからもがんばります。根上 からこそ、地域の役に立てる企業となるために、将来的には建設を中心とした生活総合サービス業を目ざし、地域共生社会の実現に貢献していきたいと思っています。清見 ご縁があって当社に入社した仲間や、これから仲間になる人たちが、どうやったら100%、120%の力を出していけるかを考えながら、前向きに、建設的に、これからも取組みを進めていきたいと思います。浅野 ている方々の言葉をよく聞き、一緒に考えながら取組みを進めていらっしゃることがよくわかりました。本日はどうもありがとうございました。ありがとうございます。「手を替え品を最後にこれからの抱負を一言ずつお話しいた当社のある島根県は高齢化率が高いので私たちは地域に生かされてきました。だこれからも高齢社会は進展していくなか、本日お話をうかがって、みなさんが働い47モルツウェル株式会社 専務取締役の野津昭子氏 

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