エルダー2023年2月号
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全職員にキャリアアップ制度を導入「役職を降りて気が楽になりました」の体調や家庭環境など事情の許すかぎり、勤務を続けてほしい」と語ります。定年や継続雇用制度の見直しは、全職員にアンケート調査を行い検討しています。畑野理事長が検討を始めたころに波多野プランナーが同法人を初めて訪問しました。畑野理事長の意向をふまえ、「65歳への定年引上げ、基準該当者の継続雇用をツール分析結果」に基づくアドバイスを行ったそうです。波多野プランナーは、この提案について、次のように説明します。「定年延長は、1年更新の継続雇用者としての意識を払拭し、65歳まで現役で活躍するという意識へ転換することが期待できます。継続雇用延長は、65歳以降の具体的な雇用基準を設けて70歳まで雇用する制度を明文化し、全職員に周知することで、雇用の安定化が図られ、優秀な人材の確保や定着につながります」この提案と職員へのアンケート調査結果をふまえ、制度改定へとさらに検討を重ねています。すべての職員にとって働きやすい職場づくりに取り組むなかで、同法人が特に力を入れてきたのが、キャリアアップ制度と面談の実施、法人内勉吾■事務長は、「『がんばったことが認められる』と強会の開催です。キャリアアップ制度は、目標ややりがいを持って働ける環境を整えるために、スキルや資格、経験などを適正に評価し、処遇に反映する制度。継続雇用の職員にも適用し、やる気や実力、協調性のある人が報われる制度となっています。二■岡■真■の声がある一方で、現在7段階の評価をもう少し細分化してほしいとの意見もあり、現場の意見を聞きながら、改善していきたいと考えています」と評価制度の効果とむずかしさを語ります。面談は、毎年の評価時に上長が行い、同時に、職員の希望する働き方の要望なども聞いています。「グループホームはたのリハビリ」で、上司として面談にあたっている柴■崎■順■子■主任は、「一人ひとりに毎年自分の目標を書いてもらい、それに対して1年間をふり返り、本人と私から見た状況を話し合います。上司が働きぶりをしっかり見米■又■初■江■さん(68歳)は、勤続25年。介護支援■■■■■■■■てくれている、職員にそう感じてもらえるように努めています」と語り、やりがいをもって働ける職場環境づくりを大切にしています。また、人材育成にも力を入れており、毎月2回の勉強会を実施して、職員のスキルアップや資格取得を支援。勉強会の定員は15人ですが、オンライン開催や配信も行い、だれでも、いつでも見られるようにしています。また、各職場でテーマを決めて研究・発表する機会もつくっています。今回は、定年以降もはつらつと働いている2人の職員にお話を聞きました。専門員、介護福祉士などの資格を持ち、現在、グループホームはたのリハビリの介護職としてフルタイムで勤務し、月数回は夜勤も行います。長年■■二岡真吾事務長70歳まで延長」の提案と、当機構の「雇用力評価柴崎順子主任2023.240

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