エルダー2023年2月号
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仕事を続けるために体力維持と勉強を大事に地域の高齢者の力を活かす取組みもにわたり、このホームの管理者を務めていましたが、「65歳で役職を降りて、その分気が楽になり、余裕を持って仕事ができていると思います」と笑顔で話します。代わって管理者となった柴崎主任は、「米又さんは技術も経験もあるうえ、利用者さんにも職員にもいつも笑顔で対応していて、私も助けられています。前任の管理者ですが、やりにくいという気持ちはまったくありません。見習いたいことがたくさんあります」と話します。グループホームはたのリハビリの職員は、20歳から74歳まで26人。米又さんは、若い職員を見守りながらも、学ぶこともあるそうで、「年齢差を感じず、話し合いながら仕事ができていることにやりがいを感じています」と話してくれました。兼■利■絹■代■さん(70歳)は、長寿会に勤務して17■■■年。介護福祉士の資格を持ち、グループホームはたのリハビリにフルタイムで勤務し、入居者に寄り添い、生活を支えています。「できるだけその人らしく生き、その人らしい最期を迎えられるように願い、仕事をしています」と兼利さん。そのために、勉強会にできるだけ参加することを心がけています。毎日仕事をしていると少しずつ慣れが出てきてしまうため、勉強会に参加して気を引きしめているとのこと。「おさらいができたり、聞き直すことであらためて学ぶことができたりするので、『勉強会はとても大事だな』と思って参加しています」と話します。上司の柴崎主任は、「入居者の方の生活全般に家族のようにたずさわり、いつも元気に働いています。勉強会もトレーニングもがんばっていてとてもすばらしいと思います」と兼利さんについて語ります。法人内にトレーニングルームがあり、職員も筋力トレーニングができるそうです。兼利さんは、「健康に気をつけて、少しでも長く働いていたいと思います」と今後の抱負を話してくれました。長寿会は、2022年に設立30周年を迎えました。法人のこれからについて畑野理事長は、「企業理念を遂行し、『住み慣れた地域で自分らしい生活を』の支援に努め、医業・介護業にたずさわる法人として、地域で愛される存在であり続けたい。そのためにも、高齢者から若年者、そして外国人人材と団結して業務遂行を図っていきたい」と語ります。そして、ベテランの継続雇用だけでなく、今後は介護助手として元気な高齢者の採用も行い、「地域の高齢者の能力を活かす取組みも推進していきたい」と話してくれました。(取材・増山美智子)昼食を終えた入居者と笑顔で話す米又初江さん食後の薬の用意をする兼利絹代さん41エルダー

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