エルダー2023年3月号
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生涯現役社会の実現に向けた自律的キャリア形成について ●度)(  進んで積極的に行う「自発」、自分自身を管理する「自治」、自分が置かれている立場・役割・状況を認識する「自覚」の意味で、これをベースに人事制度がつくられています。と社員の生産性向上を図るとともに、雇用を守っていくことを大きなミッションとしています。具体的には、社内転職の促進、適材適所の推進、重点成長事業への要員供給、採用です。本日発表する「自律的キャリア形成」の取組みは、グローバル要員管理部と人事部、人材組織開発センターが連携して取り組んでいるものです。社内転職を中心にご説明いたします。この取組私の所属するグローバル要員管理部は、部門キヤノン流の自律型キャリア形成について、キヤノン株式会社人事本部人事統括センターグローバル要員管理部長当社は、1937(昭和12)年創業で、本社は東京都大田区にあり、現在は世界に330社ほどの連結子会社があります。キヤノンというと、カメラのイメージが強いかもしれません「生涯現役社会の実現に向けた自律的キャリア形成」が、2021(令和3)年12月期の売上げの内訳は、約半分がプリンティング事業で、カメラなどのイメージング事業が19%、半導体製造装置などのインダストリアル関連事業が16%、メディカル事業が14%となっています。社員数は、連結で約18万人、キヤノン株式会社単体で約2万5000人です。本日お話しする内容は、この2万5000人を対象とした取組みとなります。当社の雇用・人事に関する考え方に、「実力終身雇用」、「人間尊重」があります。実力終身雇用は、年功序列ではない実力による公平な処遇を基本とした終身雇用の人事制度です。人間尊重とは、実力主義や健康第一主義などの人間尊重の姿勢をベースとした人事制度を意味しています。また、創業当初から「三自の精神」を行動指針に掲げています。「三自」とは、何事も自ら 小島武彦令和4年度 生涯現役社会の実現に向けたシンポジウム人材を再教育して適所に再配置する人生100年時代の実力終身雇用を実践企業事例発表①《特徴的な取組み》●創業当初からの行動指針である「自発」、「自治」、「自覚」の「三自の精神」に基づいて、社員にも変化・変身することを求め、学びと新たなチャレンジの仕組みを設けているライフセミナー」を実施。自らのキャリアをふり返り、今後のキャリアや再雇用後について考える機会を提供している●「自ら成長する意欲を持った社員を支援する」という考え方のもと、学び方改革や、教え方改革に取り組んでいる社内公募制特集生涯現役社会の実現に向けたシンポジウム〈東京会場〉11エルダー50歳を迎えた社員に対し、「クリエイティブ11月1日

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