エルダー2023年3月号
15/68

パーパスドリブンな自律的キャリア形成支援SOMPOグループでは、「安心・安全・健康のテーマパーク」により、あらゆる人が自分らしい人生を健康で豊かに楽しむことのできる社会を実現することをパーパスとして掲げています。社員数は、グループ全体で約7万500ます。これまではどちらかというと、「キャリアも仕事も与えられるもの」というイメージでしたが、これからは一人ひとりがマイパーパス※2に基づいて、あふれる好奇心を持ち、「しよう」、「したい」、「なりたい」という志に突き動かされる人材へと変化していってほしいと考えています。一つの企業に収まらない人材が増えてくる可能性もあり、社員と会社は「選び、選ばれる関係」になっていくと考えています。社員には自律した個となることにコミットしてもらい、会社は社員が強みを発揮しやすい多様性に富んだ職場づくりを行い、成長の場を次々と提供していくことにコミットしています。その結果、社員の成長と会社の成長が好循環を生み出し、相互信頼を高めていくことで、エンゲージメントの向上を実現していきたいと考えています。こうした取組みの結果として、これからは、 髙た田だ剛ご毅き損害保険ジャパン株式会社「生涯現役社会の実現に向けた自律的キャリア形成」人事部人材開発グループリーダー  かう     0人、そのうち損害保険ジャパンの社員数は約2万5000人です。当社では新中期経営計画の基本戦略において、働き方・仕事のやり方改革、人材育成を掲げています。人事戦略では、「もっと〝働きがいを感じる会社〟」の実現を目ざし、成長支援、評価、異動・登用、セカンドキャリアを含む退職までのキャリア形成を支えていく各種施策や支援策を展開しています。近年は「人的資本経営」という言葉をよく耳にするようになり、当社においても、人材を人的資本としてとらえ直し、持てる強みを発揮して、価値を生み出すために必要な機会を提供していくという方針で社員を支援しています。あわせて、経営戦略と人材戦略を連動させて、育成体系を抜本的に見直すことにチャレンジしています。同時に、社員に対しても変化をうながしてい令和4年度生涯現役社会の実現に向けたシンポジウム企業事例発表②《特徴的な取組み》●社員を人的資本としてとらえ、経営戦略と人材戦略を連動させて、人材育成体系の抜本的な見直しにチャレンジしている●「会社のなかの自分の人生」から「自分の人生のなかの会社、仕事」という考え方へ抜本的な意識改革を図り、社員の幸せや働きがいの実現を目ざして、自律的キャリアを実現する人事制度を展開している●シニア世代のセカンドキャリア支援策として、新たに「シニアリスキリングプログラム」がスタートした特集生涯現役社会の実現に向けたシンポジウム〈東京会場〉※113エルダー※1 パーパスドリブン…… 企業が社会における存在意義や目的を定め、それに基づいて企業活動が行※2 マイパーパス……自分自身の人生の意義や目的、働く意義 われていること11月1日

元のページ  ../index.html#15

このブックを見る