エルダー2023年3月号
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誉■課長は、県の産業について次のように説明します。山口県は、本州最西端に位置し、関■門■海■峡■を挟んで九州と向かい合っています。南は瀬戸内海、北は日本海に囲まれ、中央部を東西に中国山地が走っています。当機構の山口支部高齢・障害者業務課の正■井■彩■「水産物加工、重化学工業、鉄道車両をはじめとする金属加工・機械製造などが代表的な産業となっています。山陽側は工業地帯が連なっていますが、東部は広島市、西部は北九州市や福岡市などの大都市に近いこともあり、若年層の流出による高齢化が顕著です。また、山陰側は過疎化が大きな問題となっています。2022(令和4)年度のデータでは全国で3番目に高齢化が進んだ県となっています※1。そうした状況下で、若年層を中心とする深刻な人手不足に陥っている事業所が増えており、相談内容もそれに関連するものが多くなっています」同支部では、高齢者雇用の企画立案、就業意識向上研修※2の積極的な実施に取り組んでいます。実際に就業意識向上研修の講師を務めることもあるプランナーの一人、髙■橋■貞■暢■さんは今年で8年目を迎えた地元出身のプランナーです。県内の公的支援事業にサポートアドバイザーとして参画するなど、地域経済の活性化にも尽力しています。得意分野は、企業診断(企業の現状把握)、戦略計画策定支援(環境変化に対応した中長期の戦略的経営計画策定支援)、企業再生支援(戦略と管理の着実実施による事業の再生)で、専門的な知識と総合的な見地をもってプランナー活動を行っています。今回は、2022年2月に社長を含めた管理職このコーナーでは、都道府県ごとに、当機構の65歳超雇用推進プランナー(以下、「プランナー」)の協力を得て、高齢者雇用に理解のある経営者や人事・労務担当者、そして活き活きと働く高齢者本人の声を紹介します。第129回山口県■■■■■■■■★■■2023.336▶創業 1971(昭和46)年▶業種  FRP船舶、救命艇、搭載艇および成形品の設計、製造▶社員数 77人(うち正社員数70人)(60歳以上男女内訳)男性(7人)、女性(3人)(年齢内訳) 60〜64歳 5人 (6.5%)3人 (3.9%)65〜69歳 70歳以上 2人 (2.6%)▶定年・継続雇用制度定年65歳。70歳まで希望者全員を再雇用。平均年齢は39歳。最高年齢者は総務経理部門の72歳の社員企業プロフィール※1 内閣府「令和4年版高齢社会白書」より※2  「就業意識向上研修」の詳細は、当機構ホームページをご覧くださいhttps://www.jeed.go.jp/elderly/employer/startwork_services.html本社全景株式会社ニシエフ(山口県下関市)山口県下関市高齢者雇用に積極的な態勢で定年延長など制度改善に取り組む

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