エルダー2023年3月号
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髙■■ ■■ ■■ ■■橋貞暢 プランナー (66歳)アドバイザー・プランナー歴:8年[髙橋プランナーから]「『勇気を失うな。くちびるに歌を持て。心に太陽を持て』を信条としています。訪問時にはまず四■方■山■■話■■■をしてリラックスした雰囲気づくりを心がけ、経営理念をお聴きし、経営環境から労務関係、高齢者の雇用関係とマクロからミクロに内容を展開しヒアリングをしています」を一堂に集め、就業意識向上研修を実施し好評を得たという、株式会社ニシエフを髙橋プランナーの案内で訪れました。株式会社ニシエフは、1971(昭和46)年11月に大手化学メーカーの子会社として設立後、1998(平成10)年に完全独立しました。FRP(繊綿■谷■智■史■代表取締役社長は「FRPという複合■■■■維強化プラスチック)専業の造船会社として、FRP漁船建造実績および建造能力で国内最大級を誇ります。「船舶」の建造と合わせて、一般商船に搭載する「救命艇」、ならびに官公庁向けの「特殊艇」を建造しています。造船のほか、修理、点検整備、設計コンサルタント、FRP成形品の製造販売を手がけ、本社工場のほかに小浜工場(福井県)と東京営業所があります。材を用いて、家以上に大きい総トン数20トン以上の大型船舶を建造する技術は他社にはない当社の強みです。FRP造船は素材からつくるところが特徴で、素材の製造過程においては、繊維と樹脂を合わせたものから気泡をとり除く脱泡という作業が発生します。熱硬化するFRPは作業可能な時間がかぎられているため、その間に脱泡を完了させなければならず、ベテランはこの作業が早いです。都度変わるさまざまな形状を脱泡するため、経験豊富なベテランと若手では生産性に差が出ます。当地域では少子高齢化が進み、新卒者を含めて若年層の獲得はむずかしいという状況があります。しかし、そうでなくても高齢者は貴重な労働力であり人材です。みなさんに長く働いてもらえるよう、働きやすい職場環境を整えたいと複合材料FRPを用いる専業の造船会社37エルダー◆山口支部高齢・障害者業務課の正井課長は髙橋プランナーについて、「山口県を拠点とする地方銀行に勤務後、中小企業診断士の資格を取得し、企業経営のコンサルティング会社の所長としても活躍しています。2021年度からは就業意識向上研修の取組みも行っており、実施企業から好評を得ています。毎年、提案件数に実績があり、積極的に相談・助言活動に取り組んでいます」と話します。◆山口支部高齢・障害者業務課は、JR山口駅から2駅目の矢原駅で下車し、椹■■ ■ ■■野川に向かって徒歩約3分の所に立地しています。近くには、詩人中原中也の生誕地として人気の湯田温泉があり、維新の志士たちゆかりの宿も健在です。また、J2リーグ所属のレノファ山口FCのホームスタジアムがある維新公園へも800mほどの距離です。◆同県では、7人の65歳超雇用推進プランナーが活動し、専門的な知識を活かし、高年齢者雇用に関する相談・援助業務を行っています。2021年度は、158件の制度改善のための提案を行いました。また、企画立案を2件、就業意識向上研修を3件実施しました。◆相談・助言を無料で行います。お気軽にお問い合わせください。●山口支部高齢・障害者業務課住所:山口県山口市矢原1284-1 山口職業能力開発促進センター内電話:083-995-2050綿谷智史代表取締役社長(左)と石井省三専務取締役(右)高齢者雇用の相談・助言活動を行っています

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