エルダー2023年3月号
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人手不足を解消するためにも、高齢労働者の活用が必要だと考えていますが、職場環境や安全面で気をつけることはありますか。高齢労働者が働く際の安全配慮について知りたいエイジフレンドリーガイドライン安全衛生管理体制の確立等および職場環境の改善加齢とともに労災リスクが増大する傾向があるため、エイジフレンドリーガイドラインを参考にしつつ、高齢労働者に対する安全配慮を尽くしておくことが求められます。1厚生労働省は、労働災害による休業4日以上の死傷者数のうち、60歳以上の労働者が占める割合が増加傾向にあることなどから、高齢労働者向けの労働災害防止の指針として「高年齢労働者の安全と健康確保のためのガイドライン」(通称:エイジフレンドリーガイドライン)を定めています。事業者に求められる事項として、五つの事項(図表1)が定められています。2安全衛生管理体制の確立等の観点からは、経営トップから高齢労働者の労働災害防止に取り組む姿勢を示すことが、安全意識を高めることにつながります。そのほか、産業医を中心とした産業保健体制の活用などをふまえた組織内の体制を整えることも求められています。セスメント(リスクを把握して、対策の優先順位を検討すること)を実施することも求められています。多くの場合は、危険源を洗い出してリストアップして、それぞれの項目のまた、危険源の特定などのためにリスクアQ12023.346図表1 事業者に求められる五つの事項弁護士法人ALG&Associates 執行役員・弁護士 家永 勲安全衛生管理体制の確立等職場環境の改善高年齢労働者の健康や体力の状況の把握高年齢労働者の健康や体力の状況に応じた対応安全衛生教育※ 「 エイジフレンドリーガイドライン」(厚生労働省)を基に筆者作成項目概要経営トップによる方針表明および体制整備等身体機能低下を補う設備・装置の購入等健康診断の確実な実施、体力チェック等個々の健康や体力をふまえた措置等高年齢労働者に対する教育、管理監督者等に対する教育等 人事労務担当者にとって労務管理上、労働法の理解は重要です。一方、今後も労働法制は 人事労務担当者にとって労務管理上、労働法の理解は重要です。一方、今後も労働法制は 人事労務担当者にとって労務管理上、労働法の理解は重要です。一方、今後も労働法制は 人事労務担当者にとって労務管理上、労働法の理解は重要です。一方、今後も労働法制は 人事労務担当者にとって労務管理上、労働法の理解は重要です。一方、今後も労働法制は変化するうえ、ときには重要な判例も出されるため、日々情報収集することは欠かせません。本連載では、こうした法改正や重要判例の理解をはじめ、人事労務担当者に知ってもらいたい労働法などを、Q&A形式で解説します。第58回 エイジフレンドリーガイドラインの詳細、中小企業の割増賃金と代替休暇A知っておきたいA&A 人事労務担当者にとって労務管理上、労働法の理解は重要です。一方、今後も労働法制は&Q労働法

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