エルダー2023年3月号
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『腰痛診療ガイドライン2019版』(監修:日本整形外科学会/日本腰痛学会、発行:南江堂)によると、肥満、喫煙や飲酒、運動不足、ストレスなどが、腰痛になるリスクを高めます。まずは、ライフスタイルの改善に取り組んでみるのがよいと思います(図表4)。次に、コルセットを装着すること自体にはあまり効果がないのですが、運動療法は腰痛予防になります。体幹の筋力を強化する運動やスト改訂第2レッチは、1日2回痛み止めの薬を飲むのと同じ程度の効果で、生活の質(QOL)の改善も期待できます。古くは、腰痛予防教室などでは「ウィリアムス体操」が腰痛体操の一つとして用いられてきました。これは腰にかかる負担を減らすことを目的に開発されたもので、腰を守るコルセットの役割をする腹筋、大殿筋、ハムストリングス、背筋のストレッチを行います。ただし、椎間板ヘルニアなど基礎疾患がある人は悪化する可能性がありますので、専門家の指導のもとに実施した方がよいでしょう。腰痛を予防するには?(図表2)。つまり、猫背の姿勢は腰に負担をかとすると、立った状態でお辞儀する(腰を前にを持つと220、椅子に座ると140、椅子に座って腰を前に20度傾けると185となりますけているのです。また、楽をしようとおしりを前に滑らせている人がいます。これも腰に負担をかけています(図表3)。【参考文献】 Nachemson Athe i19992481963ilke pressure measurements iHJ, et aNewmeasurements of pressures i7556272911140l. in vivo ntervertebral disc in daily life. ):(;-.i;1(-2. , et al. Lumbar discometry. Lumbar intradiscal n vivo. Lancet. ):Spne (PhPa 1976). n ila W51エルダー図表2 姿勢と腰にかかる負担(椎間板の内圧)図表3 腰痛を起こしやすい姿勢図表4 腰痛予防の対策座る姿勢ライフスタイルの改善運動療法立位 100正しい座り姿勢座位 140お尻が前に滑る猫背 185正しい座り方をする体重管理、禁煙、節酒、運動、ストレス管理体幹トレーニング、腹筋など20度傾ける)と150、その状態で20㎏のもの※ 筆者作成※ 筆者作成1.2.※ 筆者作成健康ライフ健康ライフ

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