エルダー2023年4月号
26/68

 山や下し法の夫お「70歳までの就業機会の確保に向けた〝生涯キャリア形成〟」日に鋼こ設せ計け株式会社取締役総務部長令和4年度生涯現役社会の実現に向けたシンポジウム最長70歳までの継続雇用制度を整備退職者の年齢は大半が65歳以上企業事例発表②生涯現役社会の実現に向けて《特徴的な取組み》●定年60歳。希望者全員を嘱託社員として65歳まで再雇用。65歳以降は、基準該当者を原則として70歳まで継続雇用する制度がある●「人材こそ大切な財産」と位置づけ、育成に注力。高齢社員には、いまの技術にたどり着くまでの経験とその結果を結びつけ、将来につなげていく技術伝承の役割を期待している2020(令和2)年、「生産性向上支援訓練」※1(ミドルシニアコース)を延べ87人が受講。「継承すべき具体的項目とポイントが明確になった」などの成果を得た日本製鋼所の主力製品である造■粒■機■や押■出■機■などの操作性や品質の向上などを通して、お客さまの役に立つことが当社の主な仕事です。そのためにも、技術とノウハウをしっかりと蓄積していくことが非常に重要となっています。組織は五つの部門で構成されており、総務を除く4部門はすべて設計です。設計部は樹脂機械、産業機械、射出機、電装の4分野に分かれています。社員数は190人(男性139人、女性51人)。平均年齢は、38・9歳(2022年4月時点)の若い会社です。2020(令和2)年には「職業能力開発関係厚生労働大臣表彰」において、技能検定関係事業所の厚生労働大臣表彰を受賞したほか、2021年には厚生労働省のユースエール認定制 いっうっまたり●■■■■■当社は、広島県広島市に所在するプラスチックの総合メーカーである株式会社日本製鋼所の関連会社として1979(昭和54)年に設立され、同社の製品の出荷設計を行ってきました。度※2の認定を受けています。く、次いで40代、20代、50代の順となっています。60代以上の再雇用社員は11%です。る者に対し、65歳まで嘱託社員として再雇用する制度を導入しています。65歳以降については、基準該当者を原則として70歳まで継続雇用しています。降、定年あるいはその後の再雇用を経て退職した社員は23人で、65歳以上での退職者が19人となっています。ベテラン社員ががんばってくれていることにより、当社の事業が拡大・成長しており、これからも、高齢者雇用について積極社員は2022年12月現在30代がもっとも多当社の定年は60歳で、引き続き勤務を希望すこの制度を導入した2016(平成25)年以※1  生産性向上支援訓練……企業が生産性を向上させるために必要な知識などを習得する職業訓練。当機構の全国にある職業能力開発促進センター(通称:ポリテクセンター)等に設置した生産性向上人材育成支援センターが、専門的知見を有する民間機関等と連携して、企業が抱える課題や人材育成ニーズに対応した訓練を実施。「ミドルシニアコース」は、70歳までの就業機会の確保に向け、中高年齢層の従業員を対象に生涯キャリア形成を支援する訓練※2  ユースエール認定制度……若者の採用・育成に積極的で、若者の雇用管理の状況などが優良な中小企業を厚生労働大臣が認定する制度

元のページ  ../index.html#26

このブックを見る