エルダー2023年4月号
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長年勤めた会社を退職後、自分の好きな道へ毎日同じ業務だからこそ日々の確認が大事■■市■原■伸■二■さん(67歳)は、58歳のときに徳島ハイ■■■■■■■話をうかがいました。ウエイサービスに入社、嘱託社員として月10回程度勤務。67歳になってアルバイト勤務になり、現在は月8日程度の勤務となっています。「2日減った分、だいぶ楽に感じます」と笑顔で話します。前職では、注文住宅の営業を担当し、工務店の全国ネットワークが主催する営業職のコンテストで全国第4位になるほどの実績の持ち主で、「やりきった」という気持ちで退職したそうです。「もともと車とバイクが大好きで、高速道路を利用するたびに料金収受の仕事が気になっていた」という思いが転職につながり、「いまは楽しんで仕事をしています」とうれしそうに語ります。結■城■正■明■さん(66歳)は、IT関係の会社に定し、専用の装置を操作してお客さまから料金を収受する仕事のほかに、別の建物内で行うETCレーンの監視や、トラブル時の対応の仕事があり、2時間ごとに担当を交代します。1人前になるまでに2〜3年は要するそうで、入社後の研修に始まり、その後は先輩について仕事を覚えてきました。市原さんは、「笑顔で接することと、収受ミスや操作ミスをしないこと、お客さまも自分自身も安全第一で対応すること」を大切にして仕事をしていると話してくれました。上司の坂■野■修■司■事務長は市原さんについて、「真面目なうえ、いつも笑顔で職場を明るくしてくれるなくてはならない存在です」と語ります。年近くまで勤めて退職後、60歳で徳島ハイウエイサービスに入社。高速道路料金の収受業務に就いて6年になります。入社のきっかけは、たまたま見ていた新聞の求人欄。市原さんと同じく未経験分野からの転職です。結城さんは、仕事を覚えるまで、「人に聞くこと、メモを取ることをくり返しました」とふり返ります。料金収受は、接客というほどではないものの、お客さまと接する仕事のため、「早く通過したい人、他県から来て何か話したいことがある人など、いろいろな方がいらっしゃいます。長くやっているとわかってくるのですが、お客さまの立場に立った対応を心がけています」と結城さん。仕事の内容は毎日ほぼ同じですが、「だからこそ、何ごとも確認することが大切です」と語ります。高速道路の料金所は24時間365日稼働しており、だれかが休むとほかの人が代行して出勤します。「それでお世話になったことがあるし、その逆もあります。この年齢で会社が自分を必要としてくれているのは非常にありがたいことです。働けるうちは、続けていきたいです」と話しました。坂野事務長は、結城さんの働きぶりを、「とても真面目な方です。また、トラブルでお客さまが怒ってしまわれたときなどに、穏やかに対応している姿も印象的でした」と紹介します。「仕事が楽しい」と話す市原伸二さん「必要とされていることにやりがいを感じる」と話す結城正明さん2023.44224時間勤務では、車の型や大きさを瞬時に判断

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