エルダー2023年4月号
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1前はじめに回は高齢社員の活性化に向けた育成アプローチに関して、年下上司が保有すべき観点をご紹介しました。その内容に続き、今回は1on1ミーティング(以下、「1on1」)を中心としたコミュニケーションの場面で活用できる具体的手法をお伝えします。2対〜アクティブ・リスニング話をするときには、伝え手として相手に伝わりやすい、相手が理解できる話し方が求められます。しかし、同様に話の聴き方も重要な要素といえます。みなさんは、話をしている際に「相手はきちんと自分の話を聴いてくれているのかなあ…」と不安になったご経験はありませんか?ば、話をしているときに相手が・スマートフォンを操作している…傾聴(1)年下上司からのアプローチ方法②・よそ見をしている…・腕組みしながらしかめっ面をしている…・話を最後まで聴かないうちに口をはさんでく「しっかりとコミュニケーションを図れた」という心境には至らないでしょう。こうして考えてみると、話の聴き方も対話の際には重要な要素であることがわかります。ニング(積極的傾聴法)」という効果的なコミュニケーション技法があります。これは、アメリカの臨床心理学者であったカール・ロジャーズが提唱したコミュニケーション技法の一つとして知られています。コミュニケーションの促進を図ります。①共感……相手を尊重する気持ちで、相手が話例え②受容……相手や話の内容を否定せず、ありのる…このような態度で自分の話を聴かれても、話の聴き方においては、「アクティブ・リス具体的には、以下のようなことを念頭に置き、したい内容をそのまま聴き、それが自分にきちんと伝わっていることを相手に伝えながら聞く2023.446★本連載の第1回から最終回までを、当機構ホームページでまとめてお読みいただけます https://www.jeed.go.jp/elderly/data/elder/series.html 役職定年や定年後再雇用により、かつての上司だった高齢社員が部下となるケースなど、逆転する人間関係に戸惑いながら業務にあたっている管理職は少なくありません。しかし、豊富な知識や経験を持つ高齢社員にその能力を発揮してもらい、戦力として活躍してもらうためには、管理職の役割が重要なのはいうまでもありません。高齢者雇用を推進するうえで重要なキーマンである管理職の支援のあり方について解説する当連載も、今回が最終回です。最終回株式会社新経営サービス 人材開発部 シニアコンサルタント岡野 隆宏岡野 隆宏株式会社新経営サービス 人材開発部 シニアコンサルタント高齢社員活躍のキーマン管理職支援をはじめよう!管理職支援はじめよう!

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