エルダー2023年4月号
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傾聴(2)〜ノンバーバル・うことでよいのでしょうか?」)・同意する(「たしかに、その通りですね」)・整理する(「ここまでの内容は、Aということと、Bということが必要だという話ですね」)といった返しを行い、相手の話がしっかり理解できていることを伝えます。アクティブ・リスニングを行うことによって、相手が感情的になったり、自己防衛的な態度を取ることが減り、心を開いて対話するように変化していきます。「1on1」では言葉通り1対1で対話をするので、アクティブ・リスニングが効果的です。これをくり返すなかで高齢社員には「年下上司は自分のことを受け入れてくれている」という安心感が生まれます。小さなことのように思えるかもしれませんが、この傾聴姿勢を示すことが年上部下との信頼構築に大きな影響を与えます。3ココミュニケーションミュニケーションといえば、多くの人たちが「言葉による意思疎通」を連想されるのではないでしょうか。たしかに私たちは、言葉を使って意思疎通を図ります。しかし、みなさんは・自分の話を聴いている相手の表情が気になったままを受け入れる③内面・外面の一致……見せかけの姿勢で聴くのではなく、誠実に、気持ちと態度が一致している状態で聴くこれらを意識しながら、・身体を相手の方に向ける・相手の目を見る・うなずく・あいづちを打つなどを心がけ、しっかり聴こうとしている態度を示します。また、もう一歩ふみ込み、・聴いた内容をいい返す(オウム返し)・質問して確認する(「いまの話は、○○とい・相手が身振り手振りをつけて話していたた・相手から声のトーンに強弱のある話し方をさといった経験はありませんか。これらは言葉そのものではなく、言葉以外の要素に意識が向いたことを表しています。「言葉以外」によるものの2種類があるといわれます。「言葉」によるコミュニケーションは「バーバル(言語)・コミュニケーション」、「言葉以外」のコミュニケーションは「ノンバーバル(非言語)・コミュニケーション」と呼ばれます。「ノンバーバル・コミュニケーション」は、「視覚情報(目で確認するコミュニケーション)」と「聴覚情報(耳で確認するコミュニケーション)」の二つに分類されます。●「ノンバーバル・コミュニケーション」の例・視覚情報…服装、風貌、表情、視線、身振り・聴覚情報…声の抑揚、アクセント、リズム、ら2種類のコミュニケーションを使いながら、考えや感情のやり取りをしています。先述のような、身振り手振りを交える、話し方に抑揚をめ、感情がよく伝わってきたれたことで、聴きやすく感じたコミュニケーションは、「言葉」によるものと、手振り、など明暗、話すスピード、など私たちは意識的に、ときには無意識的にこれ高齢社員活躍のキーマン47アクティブ・リスニングを意識した面談をエルダー管理職支援をはじめよう!管理職支援はじめよう!

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