エルダー2023年4月号
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脳力アップトレーニング!❶ 左右の手を握ります。❷ 右手は小指を立て、左手は親指を立てます。❸ 立てている指を同時に入れ替えます。右手は親指、左手は小指を立てます。❹❷と❸を交互にくり返します。リズミカルに、30秒ほど続けましょう。❶右手をパーにして前に伸ばし、左手をグーにして胸元に引き寄せます。❷左手をパーにして前に伸ばし、右手をグーにして胸元に引き寄せます。❸❶と❷をリズミカルに、くり返しましょう。※ 慣れてきたら4回目〜6回目は前の手をグーに、引き寄せる手をパーにしましょう。7回目〜9回目は前の手をパーに、引き寄せる手をグーにします。これを交互にくり返してみましょう。第70回働くための1960(昭和35)年、長野県生まれ。公立諏訪東京理科大学医療介護健康工学部門長。健康教育、脳科学が専門。脳計測器多チャンネルNIRSを使って、脳活動を調べている。『中高年のための脳トレーニング』(NHK出版)など著書多数。チャレンジこそ脳への刺激になる2023.464親指小指体操では、左右の手で異なる動きをすることで、目標を立てて遂行する能力にかかわる「前頭連合野」と、位置関係の把握にかかわる「頭頂連合野」が活性化します。指の動きは脳の広い部分に刺激を与え、脳全体の活性化につながります。はじめは上手にできないかもしれませんが、一つひとつの動作をていねいに行うことを意識して進めていきましょう。グーパー体操では、手前に引き寄せる手が視界から消え、脳が手の動きを管理しにくくなります。このとき、空間的な位置関係を想像する「頭頂連合野」や記憶にかかわる「前頭葉」が刺激されます。また、手は左右で同じ動きをするような性質がありますが、それをあえて崩すことで、脳に刺激が与えられて、血液量がアップし、脳の活性化にもつながります。上手にできなくても大丈夫、チャレンジしてみましょう。脳は脳トレが上手にできているときよりも、がんばっているときの方が活性化します。篠原菊紀(しのはら・きくのり)親指小指体操グーパー体操 今回は身体を使った脳トレです。イラストでは簡単にみえますが、やってみると案外むずかしい。できなくてもスムーズにできるまでくり返しましょう。筋肉を動かす順序とタイミングを脳が獲得します。今回は二つの脳トレ体操にチャレンジしましょう。脳トレ体操

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